“Black Lives Matter”(BLM 黒人の命は大切だ)と主張する運動はアメリカ国外にも広がり、例えばイギリスでも数々の無法行為を引き起こしている。
最も典型的なものは、イギリス南部の港町であるブリストルでの、エドワード・コルストンの像を引きずり下ろしてみんなで足蹴にし、赤い塗料で汚した上で、「市中引き回し」の上で海に沈めた行為だ。
コルストンは当時の有名な貿易商であり、ワイン、果物、布などのほか、奴隷貿易にも深く関わった。
彼が溜め込んだ財のどのくらいが奴隷貿易によるものかはわからないけれども、奴隷貿易に深く関わったことは確かだ。
そして、当時の奴隷貿易における黒人たちの扱いは確かにひどいものだった。
狭い船内になるべく多くの黒人を詰め込み、動ける隙きすらない有様だった。
衛生環境の悪さから、海を渡る間に発病した黒人が出ることも多かった。
こうした黒人がいたのでは病気の感染が広がる可能性があるため、発病が確認されると航海の途中でも平気で海に捨てられた。
奴隷として売られた際には、所有者をはっきりとさせて逃亡を許さないために、鉄を熱して肌に押し当て、焼印が入れられた。
そもそもそれ以前に、人身を売買の対象とすること自体が現代に生きる我々には耐えられないものだろう。
では、なぜコルストンはブリストルで像まで立てられるほど評価されたのだろうか。
彼は自分がなした財を、様々なところに寄付をしたからだ。
彼が生まれ育ったブリストルの街でも、その対象は、学校、病院、救貧院、教会など幅広い。
良くも悪くも彼はイギリスの一時代の象徴的な人物であり、少なくとも当時は英雄的な名士であった。
彼の名前を冠した学校・通り・ランドマーク的な建物などが今なお数多く残っており、彼を称える立像があったのは、そうしたかつての時代の反映だろう。
もちろん、それを現在的な視座から耐え難いというのは理解できる。
だが、その気持から、彼の像を正式な許可なく引きずり下ろして海に捨てるというのが正しい行為だということにはならないだろう。
今もってコルストンに歴史の重みを感じているような市民もいるだろう。
像を廃止したいというのであれば、そういう声を市長や議会に訴え、適切な過程を経てから行うべきものだ。
像を引きずり下ろしてみんなで足蹴にし、塗料で汚して「市中引き回し」にして海に捨て去るという行為が、手前勝手な「正義」による暴走だと感じ取れないことには、極めて危険なものを感じざるをえない。
イギリスのパテル内相は、銅像の破壊について、「人々が抗議している目的から離れた、治安を乱す行為だ」と述べたが、まさにその通りであろう。
“Black Lives Matter”と口にすれば、何をしても許されるということに「理解」を示してはいけないのは当然だと思うのだが、労働党のリサ・ナンディー影の外相は、人種差別を前に黙っていられない人たちが抗議しているのだとして、彼らの行為を擁護してみせた。
なお、イギリスでこんなことが起こったのは、決してブリストルだけのことではない。
ロンドン、マンチェスター、シェフィールドなどでも、ブリストルほどではないにせよ、様々な「抗議」運動が展開され、それにより負傷する警察官も現れた。
「アンティファ」に影響された勢力がかくも勢力を拡大させていることに、世界は警戒すべきである。
なお、コルストンの立像が引きずり降ろされ、海に捨てられるまでの動画は以下だ。
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