人権・民主主義

黒人を膝で抑え込んだ警官に殺人罪の評決! 見過ごせないアメリカの全体主義!(朝香 豊)


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アメリカのミネアポリスで、白人警察官のデレック・ショービンが黒人のジョージ・フロイドを膝で首を押さえつけ、窒息死に至らしめたとされる裁判において、陪審員はショービンに有罪の評決を下した。ショービンは第2級殺人罪、第3級殺人罪、第2級過失致死罪の3つの罪に問われ、いずれも有罪とされた。量刑は8週間以内に言い渡されることになり、最長では禁錮75年が科される可能性もある。

陪審員の評決なのだから、ショービンの有罪は間違いなかろうと考えがちだが、実はこれはそれほど単純ではない。

まず、ショービンがフロイドの首に膝を乗せていたのは間違いのない事実だと思われているが、実はそうではないということが裁判で示されている。マスコミを通じて私達が目にした映像では、ショービンの膝はフロイドの首を押さえているように見えるものだったが、別の角度から撮られた映像によると、ショービンの膝は首というより、肩から肩甲骨のあたりにあるように見えるのである。ショービンが膝で首を押さえていなかったとすれば、不当な方法によってフロイドを窒息死に至らしめたのだとするストーリーが完全に瓦解する。当然ながら、人種差別など全く関係なかったということになる。

裁判では、フロイドが死亡した時の血中酸素濃度が98%あったことも明らかにされた。これはフロイドが息が吸えない状態に置かれていたというのが思い込みに過ぎないことを表しているだろう。もしショービンがフロイドを窒息させるために膝を載せていたのだとしたら、これほど高い血中酸素濃度にはなりえない。

証言に立った、元メリーランド州の主任検視官を務めたフォーラー氏によると、フロイドの死因はアテローム性動脈硬化と高血圧が絡んだ心臓病による突然の心不全の可能性が高く、ショービンの膝乗せの行動とは何の関係もないことになる。フォーラー氏はその心不全が、合成薬物のフェンタニルとメタンフェタミンをフロイドが摂取していたことによって引き起こされたものではないかとの見方も示した。つまり、薬物中毒が直接の原因だというのである。フロイドの体内から見つかったフェンタニルの量は、潜在的には致死レベルであったことは、以前のブログでも書いたとおりだ。

そんな証拠が示されているのであれば、陪審員が有罪の評決を行うわけがないではないかと思うかもしれないが、ここもまた単純ではないのである。というのは、マスコミが陪審員の年齢・性別・ざっくりとした居住地・職業・人種・パーソナリティなどを公開しているからだ。細かい住所や具体的な氏名には触れてはいないが、近所に住む人たちからすれば「あの人かもしれない」と勘ぐることができそうな感じになっている。BLMの活動家が暴れまわっている中で、無罪評決なんか出したら後で何をされるかわからない恐怖を彼らが感じたとしても、不思議はないだろう。

実際、ショービンを弁護する立場で証言台に立ったブロッド氏の玄関は動物の血で激しく汚され、ポーチに切り離された豚の頭が置かれるということが起きた。ショービンの弁護なんかするとひどい目に遭うぞという警告の意味が込められていたと言えるだろう。近くにあるショッピングモールのオブジェも動物の血で激しく汚されていた。

また、民主党のウォーターズ下院議員はショービンは有罪であるべきだと述べた上で、「無罪だったら正義のために戦うべきだ」「無罪だったら、もっと積極的で対立的な活動をすべきだ」と発言し、BLMによる暴動を公然と煽る姿勢を示した。

マキシン・ウォーターズ下院議員

こうした発言は陪審員たちからすれば、無罪評決なんか出したら自分たちの身の上に何があるかわからないという恐怖を感じさせるものだったろう。さらに言えば、無罪評決を下すことでBLMの暴動が広がるとしたら、その暴動を引き起こしたのは自分たちだということになるのではないかとの思いも持つかもしれない。

最初から「正しい」結論が用意され、これに反対する見解を様々な手段で圧殺するのは全体主義である。そして全体主義にとって「正しい」結論につながるのであれば、無実の罪で一人の人間の一生が台無しになるとしても、そんなことは「些細」なことだということになってしまう。

この裁判をめぐる動きを見れば、アメリカにいかに全体主義が蔓延してきているかがわかるのではないだろうか。
  
 
 
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ジョージ・フロイドの画像
https://livedoor.blogimg.jp/oezguec/imgs/4/2/42da68a9.jpg
膝乗せの位置の画像
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