中国での携帯電話の契約数が1〜2月で大幅に減少している。
中国の3大携帯電話会社の数字を1つずつ見ていこう。
「中国移動」(チャイナモバイル)のこの2ヶ月のユーザー数の減少の合計は約810万人である。
「中国電訊」(チャイナテレコム)のこの2ヶ月のユーザー数の減少の合計は約510万人である。
「中国聯通」(チャイナユニコム)のこの2ヶ月のユーザー数の減少の合計は約690万人である。
3社の1〜2月のユーザー減少数の合計はおおよそ2000万人ということになる。
ここから、一部で中国国内での新型コロナウイルスによる死者は実は2000万人だという噂もあるようだ。
なお、3社はともに2019年中は、ほぼ毎月ユーザー数を伸ばしていた。
もう少し詳しく見ると、「中国移動」と「中国電訊」は、2019年中は毎月ユーザー数を伸ばしていた。
「中国聯通」は2019年の10月からユーザー数が減少傾向に入ったが、2019年の9月までは毎月伸びていた。
掲載したグラフは、「中国移動」の毎月のユーザー数が、前月に比べてどれだけ増減したかを示したものである。
ちなみに1月のユーザー数の減少の合計は約160万人にとどまり、大半の減少は2月に発生している。
生活の変化を感じ取って、2台持ちだったユーザーが1台を解約したといったこともあるかもしれない。
経営環境の変化から、企業が法人契約を一気に取りやめたということもあるのかもしれない。
2000万人全部が新型コロナウイルスで亡くなったということは、さすがにないだろうとは思う。
ただ、人口では中国の1/20もないイタリアでの新型コロナウイルスの死者数が、中国での公式の死者数をすでに上回っているという事態を、そのまま素直に受け入れることは難しいのではないか。
仮に中国の公式の死者数がほぼ正確であるとしても、中国にはとんでもないことが起こっているということには変わりがない。
中国経済に大きな異変が起こっていて、それが携帯電話の契約数にも大きく表れてきたと見ないと、辻褄が合わないのだ。
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