中国税関総署が7日発表した2020年1~2月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同期比17.2%減の2924億ドルで、輸入は4.0%減の2995億ドルだった。
その1年前の2019年1~2月の貿易統計(ドル建て)では、輸出は前年同期比4.5%減、輸入は2.4%減であったから、2年前との比較では、輸出は21%減、輸入は6.3%減となる。
自分の想定よりは意外と減少幅が少ないが、それでも中国経済に大きな打撃になっていることが伺える。
ちなみにエコノミストの事前予測の平均値では、輸入は16.1%減だったから、実際の4.0%減との乖離は大きい。
これは、中国の貿易にコロナウイルスの影響があまり出ていないとする装いのために、敢えて必要量以上に輸入を増やして、在庫を積み増している可能性が高いと思われる。
中国はこのように意識的に数字を動かしてくることが多い。
例えばだが、この1ヶ月で実は中国株は約11%の値上がりをしている。
世界的に株価の下落傾向が見られる中で、逆行高を見せているのだ。
一般には、現状の低調な経済状態に対して、中国政府が大型の景気刺激策を打ってくる期待が大きいからということになっている。
だが実際には、習近平主席が崖っぷちに立たされている中で、必死に売りを抑制し、買いに走らせている結果だと考えたほうがいいだろう。
2ヶ月ほどにわたって経済活動がストップしたことが、企業体に与えているダメージは相当に大きいはずであり、その中で株価が上がっていることの不気味さを感じるのが正常だ。
いくら政府のコントロール力が強いといっても、今後発生すると想像されるデフォルト案件について、中国政府がすべて救済することなどしないだろう。
それでも目先の数字を何とかするために、自らの首をかけて、習近平政権が必死に動いていることが伺える。
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