安全保障

日本がファイブアイズに加入へ! 急速に強まる対中包囲網!(朝香 豊)


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アメリカとオーストラリアは「ツー・プラス・ツー」(2国間の外務大臣と防衛大臣の合同会議)を開き、共同声明で中国を名指しで批判した。

米豪2プラス2(外相・防衛相協議)

共同声明の内容は、香港問題、ウイグル問題、南シナ海問題、インド太平洋協力などからなるが、いずれも対中戦略的な内容だ。

「香港」では、中国が「一国二制度」を無視し「国家安全維持法」を制定したことを問題視した。

「ウイグル」では、中国による収容所への大量拘束、強制労働、宗教弾圧などを取り上げた。

ウイグルの強制収容所

「南シナ海」では、中国が主張する海洋権益は国際法から見て完全に無効だとした。

サンゴ礁を埋め立て軍事拠点化を進める中国

「インド太平洋協力」では、米豪とASEAN(東南アジア諸国連合)、日本、インド、韓国などとの協力を進めることを謳っているが、これもまた対中包囲網の意味合いが強いものだ。

インド太平洋協力で一致する日米印首脳

これ以外の内容についても、中国に大きく依存するサプライチェーンの組み換え、台湾の国際機関への加盟やオブザーバー参加への支持、国家が関与する悪意ある偽情報工作への対策、5Gでの信頼性の高い企業を活用したネットワーク構築など、いずれも対中国を明確に意識したものとなっている。

さらにオーストラリアのペイン外相は、従来の枠組みに囚われない新たな国家連合を目指す意向も明らかにした。

オーストラリアのペイン外相

これもまた、対中的な枠組みを前提としたものである。

さて、日本の河野防衛相がアングロサクソン系の5カ国(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の秘密情報共有ネットワークである「ファイブアイズ」に日本が参加する案を打ち出し、これに英国議会外務委員会のタジェンダット委員長が歓迎の意を示したことが、英紙「ガーディアン」によって報じられた。

河野防衛相

オーストラリアはこのファイブアイズ内部での自由貿易圏構想を打ち出しており、ファイブアイズに日本を加えた6カ国で軍事・情報・経済のいずれの関係でも密接につながるグループを作ることを目指していると思われる。

ファイブアイズ5カ国

すでにオーストラリア・アメリカ・カナダは、中国からのレアメタルの比重を引き下げるために、それぞれの国内でのレアメタル採掘を大幅に増やす予定である。

レアメタル

西側の民主主義国が技術同盟を結び、中国共産党に対抗するために共同で投資する方向性は、イギリスが打ち出している。

河野防衛相は中国が世界各地の港湾を手に入れるために、スリランカ、ラオス、カンボジア、バヌアツ、ジブチ、パキスタン、オマーンなどの港湾建設に深く関わっていることを問題視し、これを解決しなければならない課題だと指摘した。

中国に奪われたスリランカのハンバントタ港

河野大臣はまた、中国が金融での米ドル支配体制から脱却した新国際秩序を形成するために、デジタル人民元構想などを推進していることにも警戒を促した。

アングロサクソン系を中心に、西側諸国での中国に対する警戒感が急速に高まっており、分野横断的に様々な対策が動き出そうとしている。

急激に進むこの大きな変化を、日本の政財界は見落とすべきではないだろう。

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