WTIの5月限が一時的に1バーレル=マイナス40ドルを付けた原油先物は、まだ取引終了までかなりの時間的余裕のある6月限についても1バーレル=10ドルを割るところまで、価格が低落した。
OPEC(石油輸出国機構)にロシアなどのOPEC非加盟国も加わった「OPECプラス」は、5月1日から日量970万バーレルの大幅減産を行うことで合意しているが、新型コロナウイルス の世界的な感染拡大による原油需要の低迷は、日量3000万バーレル程度まで進んでおり、5月1日以降も日量2000万バーレル程度の余剰生産が続くことになる。
原油価格の低迷を受けて、世界各国は空き貯蔵タンクでの石油の備蓄を進めてきたが、今後数週間で空きタンクが完全に埋まることが予想されている。
この空きタンクの枯渇が近づいていることが強く意識されるようになって、6月限の原油価格も急激に価格低下してきたものと見られている。
国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、「OPECプラスの減産は堅実にスタートしたが、需要消失の規模を考慮すると速やかな市場のリバランスには不十分だ」と述べた。
OPEC議長国であるアルジェリアは、「OPECプラス」の減産開始時期を前倒しして即時実施に変更するように求めたが、加盟国の同意は得られていないようだ。
このことから見ても、今後も現状のトレンドを大幅に覆すような大減産で合意することは難しいと見られ、石油価格の歴史的な低迷は今後も続きそうだ。
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これのネタ元のブルームバーグの記事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-21/Q95F40DWRGG501
これのネタ元のロイターの記事
https://jp.reuters.com/article/global-oil-opec-idJPKCN2250F6
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