安全保障

「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利がある」・・・中山防衛副大臣のツイートが削除に追い込まれた!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

中山泰秀防衛副大臣は、イスラエルとパレスチナの戦闘を巡って「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利がある」、「私たちの心はイスラエルと共にある」とツイートした。野党は参院外交防衛委員会でこのツイートの削除を要求したのに対して、中山氏は応じない姿勢を示していたものの、最終的には削除した。

政治的混乱を収めるためにツイートを削除したことについてはやむをえないところもあるが、こうなることは事前に読めていたはずで、それならばツイートしないほうがよかったのではという見解も成り立つ。

それはともかくとして、中山氏の姿勢がイスラエル寄りであることに違和感を感じる人もいることだろう。ここにはイスラエルに関する様々な誤解が絡んでいる。

まずイスラエルはユダヤ人だけの国家ではない。イスラエル国民の中にはパレスチナ由来のアラブ人もいて、国会の議席でもパレスチナ系国民が1割の議席を占めている。

国内にはユダヤ系自治体ばかりでなくアラブ系自治体もある。そしてアラブ系自治体の開発計画が承認されにくく、開発のために受け取る公的資金も少ないことに対して、イスラエル最高裁がアラブ系への差別だと認定する判決を下していることもある国である。法の下の平等とか、弱者の権利を守ろうとする公正さもあるのだ。

報道を見ていると、イスラエルについては力でねじ伏せる強権国家のイメージが強いだろうが、少数派への配慮もある民主主義国であることは知っておきたいところだ。

さて、今回のイスラエルとパレスチナとの戦闘において、マスコミ報道を見ていると、イスラエルを悪者、パレスチナをその犠牲者として扱うのが当たり前のようになっているが、現実的には随分と違いがある。

パレスチナ自治政府の過激派ハマスは、ガザ地区から大量のロケット弾をイスラエルに向かって打ち込んだ。合計では数千発のロケット砲が打ち込まれた。しかも、テルアビブやエルサレムといったイスラエルの大都市に向かっても大量に発射された。

これらの大半は「アイアンドーム」と呼ばれる防空システムによって防御されたが、一部は都市部にも着弾して被害が発生した。イスラエルがガザ地区に攻撃を加えたのは、これに対する報復ともいえるが、ガザ地区にあるロケット弾発射基地を叩くという狙いがあったことを無視すべきではない。

しかもイスラエルは非戦闘員の犠牲者を出さないために、攻撃の1時間前に攻撃地点を具体的に示した上で、その場所からの撤去を求めている。攻撃を行ったのはその後のことだ。マスコミがイスラエルの攻撃についての効果的な映像が撮れるのは、イスラエルの攻撃地点が事前の警告でわかっているからであり、その地点を撮影するのにベストなポジションで砲撃が飛んでくるのを待ちさえすればいいからである。

これに対してパレスチナ側(過激派組織のハマス側)は一般市民をイスラエルの攻撃地点から動かせないようにして、市民の犠牲者を敢えて生み出すようにしている。犠牲者が増えれば「多くの市民を殺傷した」として、イスラエルを非難する国際世論を盛り上げることができるからだ。

ロケット弾での先制攻撃を行い、一般市民を「人間の盾」として用いるようなことを行うハマスを「テロリスト」だと表現してもおかしくないだろう。中山副大臣が「イスラエルにはテロリストから自国を守る権利がある」、「私たちの心はイスラエルと共にある」と記した意味合いは、ここまで読めば理解できるだろう。

パレスチナ側へのマスコミの肩入れが激しく、一般市民を人間の盾にするようなハマスの卑劣な行為を報道しないことによって、ハマスはますます残忍な行動に出るようになっている。こういうところにもマスコミの偏向ぶりを私は強く感じる。

 
 
無料のメルマガの登録をぜひともお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

www.tokyo-np.co.jpの記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/105531
www.afpbb.comの記事
https://www.afpbb.com/articles/-/3346652
news.yahoo.comの記事
https://news.yahoo.com/netanyahu-says-hamas-using-civilians-211100857.html
アイアンドームの画像
https://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20210514&t=2&i=1562149451&w=780&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=2021-05-14T162452Z_40203_MRPRC22EN904HRM_RTRMADP_0_ISRAEL-PALESTINIANS
中山泰秀副大臣の画像
https://i.daily.jp/gossip/2016/06/20/Images/d_09206621.jpg
ガザ地区への空爆の画像
https://newsbyl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-yn/rpr/itokazuko/00037324/top_image?w=800

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. ウクライナ機は撃墜か! イラン危機!(朝香 豊)
  2. 最悪! 安倍・習会談、習近平氏の国賓来日の準備を進めることで一致! (朝香 豊)…
  3. 人民元のデジタル通貨化に秘められた野望を見逃すな!
  4. 朝鮮半島の南北問題が駄目になっているのは米韓同盟があるせいだ」と韓国政府が発言!…
  5. 種苗法改正は必要! 日本の種苗の知的財産を守れ!(朝香 豊)

関連記事

  1. 安全保障

    国防権限法案2020について、米上下両院が合意!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  2. 安全保障

    下船させるってどういうこと? WHOの方針!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!世界…

  3. 安全保障

    政府の対応は破綻! 究極の選択でものごとを考えるべき時だ!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!新型…

  4. 安全保障

    「チャイナ・ウイルス」の本がアマゾンで発売禁止に! 中国の圧力か? (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 安全保障

    「ズーム(Zoom)」は危険! 中華アプリには警戒を!(朝香 豊)
  2. 安全保障

    アメリカはイラン中央銀行に制裁を発動! (朝香 豊)
  3. 人権・民主主義

    「議事堂襲撃事件」にFBIが関与か? タッカー・カールソンが報道!(朝香 豊)
  4. 未分類

    トランプ当選決定! 中間集計から明らか!(朝香 豊)
  5. 中国

    中国人少女がなんとタピオカの飲み過ぎで入院! (朝香 豊)
PAGE TOP