アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことについて、「世界規模での大量殺りくを行ったのは他でもない中国の無能さだ」、「中国の変なやつが、今や数十万人が死亡したウイルスについて中国以外のみんなを非難する声明を出した」と述べ、あからさまに中国と敵対する姿勢を見せた。
トランプ大統領はまた、中国が香港に「国家安全法」を導入すれば、米国は「極めて強硬に対応する」と述べ、香港問題でも中国を揺さぶった。
ポンペオ国務長官も、「中国は1949年以来、悪辣な独裁政権により統治されている」とし、「中国はイデオロギー的にも政治的にも自由国家に敵対的」だと厳しく非難した。
つまり、自由主義世界と中国共産党は両立しないと、はっきりと宣言したわけだ。
さらに、香港版「国家安全法」についても、「横暴かつ破滅的」で、香港の自治に「死を告げる鐘」になると非難した。
さて、このようにアメリカが中国共産党との両立は自由主義世界にはありえないという判断を下して、激しく非難しているのに対して、日本はどうだろう。
自国の尖閣諸島の領有権が日々侵略されているというのに、その侵略行為を平然と行っている「悪辣な独裁政権」のトップを、国賓として迎えようとしている。
そして、香港をめぐるこの危機的な状況に、自由主義陣営の一員としての声をあげようともしない。
情けない限りだ。
別にトランプ大統領やポンペオ国務長官のような激しい言葉を使う必要はない。
だが、香港のこの状況を見捨てるというのでは、日本はもはや自由主義世界の一員ではない。
中国共産党の軍門に降って、日本人が幸せになるとでも、政府は思っているのだろうか。
「香港の人たちが中国共産党の体制を支持するのであれば、一国二制度という言葉に拘る必要はない。香港が今すぐ完全に中国本土と一体化してしまうとしても、日本は全く反対しない。中国政府は今自分たちが進めている路線について、香港の人たちの支持を十分に集められていると確信しているから、自信を持って推し進めているのであろう。外部からの邪推に、中国政府が不愉快な感情を持つとしても、日本政府はその気持を十分に理解する。ならば、そのことをはっきりさせるために、香港で有権者全員を対象にして住民投票を行ってみたらどうだろうか。中国政府としては、一部の暴力分子が秩序を乱す行動を起こし、投票が平穏に行われないことを心配しているのだろうが、その点では日本は全面的に協力する。平穏な中で公平な投票が行われるように、日本としては最大限の協力を惜しまない。その結果にアメリカが不服を述べたとしても、日本はアメリカを説得してみせる。日本は中国政府が暴力と圧迫を嫌い、平和と道理を愛好していることを確信している。」くらいのことを言ってみたらどうだろう。
こうした発言を日本が行ったところで、中国政府を批判したことにはならないだろうし、中国政府のメンツを最大限立てたことになるだろう。
さらに、中国国民からも世界からも賛同の声が集まるのではないだろうか。
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ネタ元の東亜日報の記事
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