アメリカが突然ヒューストンの中国総領事館の72時間以内の撤収を要求した事件の背景が、だんだんわかってきた。
この領事館は、単なる数多くある在外公館の1つとかではなくて、アメリカにおける中国のインテリジェンス活動の中心地の位置づけが与えられていたようだ。
アメリカの東アジア担当の国務次官補であるスティルウェル氏は、この領事館はアメリカ政府を転覆させる活動に長年従事してきたのであり、中国を戦いで勝利させるためのあらゆる活動を行う司令塔なのだと語った。
中国共産党政府がアンティファなどの反米団体に資金援助などの後方支援を行い、アメリカに大きな混乱をもたらしたことも確認した。
また、人民解放軍所属といった身分を隠して留学生として忍び込ませ、技術窃盗をどんどん進めることもやってきた。
発覚した1つの事件だけで、10億ドルの技術窃盗に相当するものが見つかったともいう。
ここ半年ほどの間、こうした窃盗が加速化していることもスティルウェル国務次官補は述べた。
また、スパイ活動を行っていたと見られる中国人を無事にチャーター機に乗せて本国に送り返すために、領事館職員3人がヒューストン空港で偽の身分証明書を使わせていたことが発覚し、現行犯逮捕したようだ。
なお、領事館職員3人のうち1人は総領事だ。
ミシシッピ州のブライアント州知事(当時)に対して、台湾を訪問すれば、中国は同州での投資計画を全部取り消すことになると、同領事館が脅したことも発覚している。
また、エクソン・モービルは南シナ海でベトナムと油田開発を進めているが、この開発事業への妨害工作もこの領事館を拠点に行われていた。
なお、中国の領事館絡みでは、ニューヨークやサンフランシスコの領事館でも様々な悪事が発覚している。
アメリカが中国に本気で怒ったのは間違いない。
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