安全保障

中国の高圧的外交に結束して対抗しよう! トルドー首相の正論!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

カナダのトルドー首相は、中国が経済力を利用して民主主義諸国の分断を図ってきたことを取り上げ、「中国の高圧的な外交に結束して対抗することが必要だ」と述べた。

これに対して中国共産党の習近平総書記は「中国が脅迫的な外交を行うことはない」「中国について間違って理解している」と述べた。

私たちが理解しなければならないのは、中国は徹底的に厚顔無恥であるということだ。

ノルウェーにあるノーベル委員会が中国の民主活動家、劉暁波氏をノーベル平和賞に選出したことに腹を立て、中国はノルウェー産サーモンに輸入規制をかけた。中国の港の倉庫には腐ったサーモンが山積みにされ、中国市場におけるノルウェー産サーモンのシェアはそれまでの92%から29%へと激減した。

ウイルスの起源の独立調査を求めただけで、中国はオーストラリアの商品に対して様々な輸入の妨害をおこなった。輸入の妨害をされたのは、石炭、大麦、ワイン、牛肉、ロブスター、木材、羊毛、砂糖、銅、ブドウなどである。

「台湾」の名前を付けた台湾の外交施設を容認したリトアニアに対して、中国はリトアニアの通関コードをなくしてリトアニア製品の輸入ができないようにした。また自動車業界を中心とする多国籍企業に対してリトアニアの部品を使用した製品を中国に持ち込ませない動きにも出ている。

我が国も中国の標的になっている。尖閣諸島沖で中国漁船が我が国の巡視船に体当たりし、漁船の船長を公務執行妨害で逮捕した際に、中国はレアアースの日本に対する禁輸を行い、フジタの社員4人をスパイ容疑で拘束した。

南シナ海での領有権の争いからフィリピンバナナの輸入制限を実施したり、台湾に対する圧迫から、シャカトウ、レンブ、パイナップルなどの輸入停止処置に踏み切ったりもしている。

グアンタナモに拘禁されていたウイグル人6人をパラオ政府が受け入れる意向を示したところ、パラオ内で進められていた中国企業によるリゾート施設の建設が中断された。

国の指導者がダライ・ラマと面会するとその国の対中輸出はその後の2年間に平均で12.5%減少することをドイツの研究者が確認し、「ダライ・ラマ効果」と名づけられたりもしている。メルケル政権のドイツもこれに懲りて媚中路線に舵を切った。

カナダもアメリカの要請に応じてファーウェイの孟晩舟・副会長兼CFO(最高財務責任者)の身柄を拘束したところ、中国にいるカナダ人2人が拘束され、そのうち一人は懲役11年の実刑有罪判決が言い渡されることまで行われた。

トルドー首相が「高圧的な外交」と呼んでいるのは、中国の自国中心主義のこのような外交態度であり、「中国について間違って理解している」わけでは断じてない。

習近平総書記は「中国をパートナーとするか中国と対立するかよく考えるべきだ」とも述べているが、こうした言葉を吐くところに中国の怖さがある。

トルドー首相が述べるように、中国に対して各国が個別で対処するのは現実には難しい。西側諸国が結束してその横暴を抑制するように動くべきである。

軍事の世界ではよく「封じ込め」ということが言われるが、経済分野でも西側が結束して「封じ込め」を行うことが求められている。中国が特定の国だけに嫌がらせを行った場合でも、西側諸国が結束して中国に制裁を課すような枠組みである。

当初は日米英豪EUからスタートし、中国からの不当ないじめを防止したい国に参加を呼びかけてこの枠組みを広げていく。単独で中国に立ち向かうのは勇気も必要だし相当なリスクを覚悟しなければならないが、この枠組みに入れば中国の横暴から守れることになるとわかれば、参加を望む国はだんだんと増えていくであろう。恐らくは加盟国が増えるにつれて、どんどんと加速度的に増えていくことが期待される。

私が岸田内閣に求めたいのは、目先の利益にこだわって媚中外交を展開することではなく、このような世界的な枠組み作りに動くことである。

 
 
無料のメルマガの登録をぜひともお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

香港立法会の悲しい選挙! 日本はこれまでの対中宥和がピエロだったことを認めるべき!(朝香 豊)


https://nippon-saikou.com/7132

「民主主義サミット」で露呈したバイデン政権の本質! やはり親中政権だ!(朝香 豊)


https://nippon-saikou.com/7118

「外交的ボイコット」に過剰反応する中国! 見えてきた北京オリンピック回避の道!(朝香 豊)


https://nippon-saikou.com/7083

テレビ朝日の記事
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000239750.html
Yahoo!ニュースの記事
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishiokashoji/20211115-00268165
afpbbの記事
https://www.afpbb.com/articles/-/3007592
産経新聞の記事
https://www.sankei.com/article/20210811-3OF5PJ5CYZPOZPIFTCPVJY5DTE/?548139
趙立堅報道官の画像
https://cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/DR5GZJVMOZMONCQCPOC4PNOPKQ.jpg

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. N国党の立花氏が脅迫の疑いで事情聴取! 計算ずくか?
  2. NHKの「家族や友人などのレンタルサービス」のやらせ番組、ようやくBPO審議入り…
  3. 「なんでも批判」を反省しない立憲民主党! 戦前の「批判」政治の過ちを忘れるな!(…
  4. フロイド氏殺害でナイキがキャンペーン! でもナイキの本質はチキンだ!(朝香 豊)…
  5. ファイザーワクチンが南ア変異株に弱いだって? リアルデータから検証しよう!(朝香…

関連記事

  1. 安全保障

    WHOの恐るべき中国忖度の実態! 武漢に行っても調査はせず!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!WH…

  2. 中国

    武漢発新型肺炎の蔓延を、習近平国家主席の国賓招日拒否につなげよう!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!今回…

  3. 外交

    竹島はサンフランシスコ条約で韓国領! 噴飯ものの主張が韓国で登場!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!韓国…

  4. 安全保障

    米インテリジェンスはウイルス人工説を否定! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!正直…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 未分類

    金正恩は本当に脳死か? それとも回復過程か? (朝香 豊)
  2. 安全保障

    武漢市が新型コロナウイルス発生の模擬演習をしていた! これが偶然か?(朝香 豊)…
  3. 人権・民主主義

    中国は香港を支持したNBAのモリー氏の解雇を要求! NBAはこれを拒否! 全米中…
  4. 安全保障

    中共からの送金、14才少女と裸でテレビ電話、不倫… ヤバいハンター・バイデン!(…
  5. 安全保障

    中国側に行くんじゃねえぞ! 米政府が韓国を厳しく牽制!(朝香 豊)
PAGE TOP