小池百合子東京都知事のカイロ大学卒業が学歴詐称にあたるかどうかについて、JBPressに実に興味深い記事が掲載された。
この記事は農業経営の専門家として有名な浅川芳裕氏のインタビュー内容を掲載したものだ。
私は最初「なんで浅川氏?」と思ったのだが、浅川氏はカイロ大学に在学していたことがあり、その経験からカイロ大学やエジプトの政治状況について詳しいということがわかった。
浅川氏によると、1952年の「ナセル革命」(軍事クーデター)後に、カイロ大学の知識人やエリート学生を支配下に置くためにナセル政権はカイロ大学を軍事制圧し、「革命評議会」の下に置いたとのことだ。
この「革命評議会」の情報・文化・メディア責任者が、小池氏のカイロ大学時代の後ろ盾となったハーテム氏だ。
小池氏はカイロアメリカン大学に数ヶ月在籍した後に、カイロ大学への2年次からの編入が認められているが、エジプトには私立大学と国立大学の間で単位交換の制度がないので、後ろ盾なく2年次への編入はありえない。
小池氏とカイロで同居生活をしていた女性も、小池氏が『父がハーテム氏に関西学院の数カ月間とカイロ・アメリカン大学の数カ月間を足して1年間とみなしてくれと頼んで認められ、授業料も入学金も無料になった』と喜んでいた」ことを証言している。
このハーテム氏と小池氏との深い関係については、小池氏が東京都知事になったことを報じたエジプトの政府系新聞アハラーム紙の記事にも記されている。
そこには「ハーテム情報大臣の支援を受け、彼女は社会学科を卒業。彼は小池を自分の子供のようにみなしていた」との記述がある。
次期都知事選挙への正式出馬を前に、学歴詐称疑惑を否定する形で小池氏がカイロ大学を卒業していると、エジプト大使館が発表した意味を考えるべきだ。
カイロ大学が発表したとしても不自然なのに、なぜかエジプト大使館が発表しているのである。
エジプト政府がこの見返りの期待を込めているのは明らかだろう。
ちなみに、エジプトのシシ大統領は、ハーテム氏の軍人時代の弟分の部下だった人物だ。
果たしてこれは日本国の国益から見てどうなのか。
こういう見地からこの学歴詐称疑惑を考えてみることは意義深いだろう。
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ネタ元のJBPressの記事
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