ナイジェリアの法律専門家が集まって、新型コロナウイルスの世界的な蔓延がナイジェリア人にもたらした被害で、総額2000億ドル(200兆円)の集団訴訟を中国政府を相手取って提起した。
主任弁護士を務めるアジンゲ氏は、ナイジェリア法律専門大学の前の学長で、現在はロンドンにある英連邦仲裁裁判所の裁判官で、ナイジェリアやアフリカを代表する立場にあり、ナイジェリア法曹界の重鎮だ。
今回の集団訴訟はナイジェリアの連邦高等裁判所への提訴だが、これは訴訟戦略の第一段階にすぎない。
これを経て、第二段階としては、ナイジェリア政府を説得して、ハーグにある国際司法裁判所に提訴することを目指すというのが、彼らの方針だ。
さて、アフリカ人居住地区で新型コロナウイルスの感染が広がったことが原因となって、中国の広東省ではホテルやアパートから黒人が追い出され、行き場のなくなった黒人たちが夜通し街中を徘徊せざるをえなくなる事態が発生した。
街頭で黒人たちを取り囲み、壁に押し付けて強圧的にパスポートを出させて取り上げるような行為も行われた。
ナイジェリアのオンエアマ外相は、この様子を映した動画をツイッターに上げて、中国を非難した。
こうした動画が拡散し、ナイジェリアでは中国に対する怒りが極めて高まっている。
それがこのような提訴の動きの背景にあるのだろう。
こうした黒人に対する手荒な行為は、中国政府の持つもともとの暴力性に基づくものでもあるが、黒人に対する激しい差別意識にも立脚するものだ。
こうした中国の姿を肌感覚として感じ取った以上、中国に対する厳しい姿勢は今後も継続するものと思われる。
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ネタ元のThis Dayの記事
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画像はThe Sourceの記事から
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