道理

ワシントン像もジェファーソン像も引き倒される! BLM運動の異常性!(朝香 豊)


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「黒人の命は大切」(Black Lives Matter)運動は、どんどんとおかしな方向に動いている。

シアトルでは警察が入れない無法地帯が作られ、「自治」の名のもとに、地域住民からみかじめ料を徴収するようなことまで行われている。

ミネアポリスでは、既存の警察を解体する動きが進んでいる。

アトランタでは、警察に従わずに逃亡を試みた黒人犯に、銃を放った警官が懲戒免職になっただけでなく、死刑にもなりかねない罪で告発された。

アメリカに西洋人として初めて足を踏み入れたコロンブス、初代のアメリカ大統領のワシントン、独立宣言の起草で中心的な役割を果たしたジェファーソンの像までが、引き倒され、落書きをされ、踏みつけられている。

像の頭部に星条旗を巻きつけて火を点けるような真似まで行われた。

彼らは、アメリカの歴史・伝統・誇りを傷つけることを行いながら、恬として恥じない。

このことが多くの人たちの心を傷つけているであろうことに、気付こうともしない。

確かにワシントンもジェファーソンも多くの奴隷を所有してプランテーション経営を行っていた。

それは名家に生まれた彼らの、ある意味必然でもあったことも理解すべきだと思う。

奴隷所有者だったから絶対悪だというのは、あまりに理解が一面的すぎる。

そもそも2人とも、奴隷制度に何の疑問も持っていなかったわけではない。

ワシントンは奴隷の家族をバラバラにして売ることに抵抗を感じ、奴隷の同意なしには売り渡しをすることをやめたことでも知られる。

そうしたことで、売り渡せない奴隷が高齢化しても数多く抱えることになり、それが経済的に割に合わないという理由からであったようだが、奴隷をすべて手放したいとの思いも持っていた。

ジェファーソンも奴隷制度には否定的な考えを持っていた。

彼が起草したもともとの独立宣言の案には、奴隷貿易を批判する文章も入っていたのだ。

奴隷貿易という人倫にもとる行為を行うことで利益を上げているイギリス王室を批判していた。

だが、アメリカの植民地代表が集まった大陸会議では、奴隷制のおかげで多くの利益を得ている代表も多く、奴隷制への非難を独立宣言文に入れることへの抵抗が激しかった。

結局大陸会議はこうした文面を削除したため、私たちが知っている独立宣言にはこうした文は入っていないだけである。

法律家としてジェファーソンは、黒人の弁護活動も数多く行ったことで知られるし、奴隷輸入禁止法の制定のために奔走して、成立させている。

ジェファーソンは奴隷を解放することが国家の責務であると考えながらも、自身の莫大な債務の担保に奴隷を充てていたことで、彼自身が奴隷を手放すことができなかったとも言われている。

このように、彼らが奴隷制度に対して何らの疑問を感じていなかったというのは事実ではない。

だが、仮に彼らが何らの疑問を感じていなかったとしても、彼らのアメリカの建国における貢献を否定することはできないであろう。

「黒人の命は大切」という運動が、黒人も白人も関係なく、すべての人間の人格を大切にしようというものであるなら、こうした人たちの像を引き倒して、落書きなどで貶めるような真似は絶対にしないであろう。

こうした蛮行に、サイレントマジョリティーが大いに心を痛めているのは、間違いないだろう。

ブログの下の方に、引き倒されたワシントン像を映したYouTubeの動画が貼り付けてあるので、ぜひご覧頂きたい。

 
 
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ネタ元のCBSニュースの記事
https://www.cbsnews.com/news/protesters-portland-oregon-topple-george-washington-statue/
画像はKoin.comから
https://www.koin.com/news/protests/portland-protests-black-lives-matter-blm-george-floyd-police-reform-racial-justice-demonstration-rally-march-day-21/
https://www.koin.com/wp-content/uploads/sites/10/2020/06/portland-protests-day-21-06182020-22.jpg?w=690&h=385&crop=1&resize=1280,720

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