防衛省が北朝鮮の短距離弾道ミサイルについて、1)ロシアの「イスカンデル」と同系統の新型 2)米国の戦術地対地ミサイル(ATACMS)と類似した新型 3)それとは別の新型(北朝鮮が多連装ロケット砲のように見える写真を公開したもの) の3つ(場合によっては4つ)の新型があることを、事実上認めた。
防衛省が認めたということは、米国も認めたということであり、ATACMS が北朝鮮に流れていると米国も考えているということだろう。
また、「イスカンデル」に類似した新型は、最高高度が低く、落下段階では一旦水平に飛行し、その後再上昇してから落下するという複雑な軌道を取るものだったことも明らかにされている。
日本のミサイル防衛は、弾道ミサイルの放物線がそのままきれいに続くことを前提に、落下してきた途中で狙うPAC3と、弾道が極めて高い高度にある段階で撃ち落とすSM3の2種類から成り立っているが、このどちらでもこの「イスカンデル」類似型にはおそらくはうまく対応できない。
SM3が狙うには飛行高度が低空すぎるし、PAC3には狙えない複雑な動きを見せるからだ。
そもそも従来のミサイル防衛システムには穴が多すぎて、日本を守るには非力であった。
北朝鮮は300発程度のミサイルを保有していると目されているが、これらを日本に次々に発射させた場合に、日本はすぐに弾切れを起こして迎撃できなくなるのは、計算すればすぐにわかる話だ。
北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルが搭載可能な新型潜水艦を建造しているのも確実視されている。潜水艦発射が可能となれば、これらの短距離弾道ミサイルの技術が中距離弾道ミサイルに応用される前であっても、海の中からいつでも日本を狙うことができることになる。
我が国の安全保障における北朝鮮の脅威は、もはや笑えないレベルにまで高まったと言えるだろう。
こうした事実を前に、「専守防衛」という空論から脱却すべき時がきているのではないだろうか。
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