2月29日に、韓国では新型コロナウイルスの感染者が1日で813人増え、3150人となった。
これに対して、日本では2月28日に新型コロナウイルスの感染者が1日で17人増え、194人となった。(ダイヤモンド・プリンセス号の感染者を除く)
この人数の違いは、韓国が積極的にどんどんと検査を行っているのに対して、日本が検査に消極的であるせいだと、一般には考えられている。
そしてそれはもちろん一面の真理でもある。
韓国では検査体制を大幅に拡充し、2月29日の検査人数は12000件だとされる。
これに対して我が国は、1日での検査人数の集計さえしっかりまとめていない有様で、恐らくはまだ1日あたり1000件に到達したかどうかという状況だろう。
だとしても、日本の感染状況は恐らく、韓国よりかなりましだと思われる。
検査の精度に違いがない、少なくとも日本のほうが劣ってはいないという前提があるが、これには恐らく異論はないだろう。
人口で日本の半分でしかない韓国が、日本の10倍以上の検査を行っているとすれば、検査が雑になることはあっても、検査がより丁寧になるということは考えにくいからだ。
その前提で、検査の人数と発覚した感染者の割合を比べてみよう。
韓国はざっと800/12000ということになり、検査した人のうち陽性反応を示した人の割合は6〜7%ということになる。
これに対して日本は17/1000ということになり、検査した人のうち陽性反応を示した人の割合は2%程度ということになる。
この時点で、単純に見て、検査者の中では韓国は日本の3倍くらいの割合で感染者がいることになる。
さらにもう少し考えたいポイントがある。
韓国は、ドライブスルー方式の検査を入れるなど、疑われる症状がなくても検査してもらいたいと思っている人が広く受けられるような仕組みまで用意されるようになった。
確かに、すでに感染が判明している人の濃厚接触者などを積極的に見つけて検査をしている人数も多く、そういう人は一般の人よりも当然感染リスクは高いだろう。
だが、そこで検査を受けている人たちの中には、感染が疑われる症状を呈している人の割合はさほど高くないと思われる。
これに対して日本では、37.5度以上の熱が4日以上続き、「帰国者・接触者センター」などに電話相談を行い、感染の疑いが比較的強いと判断された人を中心として検査を進めている状態だ。
町のかかりつけ医のところに行き、新型コロナウイルスに感染している疑いがあると診断されても、検査を拒絶されるケースがあるとの報道もあった。
この点を考えると、今検査を受けている人たちは、日本全国の中でも検査をすれば感染者として検出されやすい人たちが特に集まっていると考えるほうが自然だ。
この点を考慮すると、日本と韓国の感染者の実際の割合も、どうやら圧倒的に韓国の方が高いと考えてよさそうだ。
検査結果としては3倍程度韓国の方が高いということになるが、実質的には恐らく10倍程度かそれ以上の差があるのではないだろうか。
韓国は同じ料理を取皿に分けずに、みんなでつついて食べる慣習がある。
台所にトイレが併設されているような、日本人の常識とは相容れないような住宅も多い。
こうした違いが、日韓の感染の広がりに大きな違いを生み出しているとの推論は、さほど的はずれだとは考えにくい。
日本の感染者数が少ないのは、検査人数が圧倒的に少ないことももちろん原因の1つではあるが、それ以上に日本国内で成立している慣習や衛生観念によるところが大きいからだと考えたほうが合理的だ。
「日本は単純に調べていないだけ」というのは、ちょっと違うのではないだろうか。
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参考とした日経新聞の記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56242960Z20C20A2EA3000/
参考とした、東洋経済がまとめている「新型コロナウイルス 国内感染の状況」
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
画像も同上
https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/640/img_3d7e73f46cfdc519a817b79e8e30fa1a178537.jpg
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