中国の不動産バブル崩壊は様々な方面に巨大な影響を与えている。厳しいのは当然ながら不動産ディベロッパーだけでない。
鉄鋼、セメント、ガラスなどが直接的な影響を受けており、新居に移る際に買い替えることの多い家具、家電などにも影響を与えている。中国での鉄鋼価格はすでに年初から半値に落ち込んでいる。
そしてそれぞれの業界がさらにその業界を支える周辺の産業にも大きな影響を及ぼしているのは理解できるだろう。
建設機械のコマツの2021年7―9月期決算では、中国を除く全ての地域で前年同期よりも売上高を増やしたが、中国の売上は前年同期比61%減だった。年間を通じての2021年の中国での売上は前年比で45%から55%落ち込む見通しを立てている。
生活の困難は庶民の生活も直撃している。河北省三河市燕郊鎮で2017年に5300万円で住宅を購入した人は今年になって商売の不振からローンの支払いができなくなり、自宅は競売にかけられてしまった。落札価格は1600万円にしかならず、自宅を取られた上で1800万円の借金が残っている。自宅を買う際の頭金と毎月のローンの支払いも加えると4500万円の損失となったが、結局手元に何も残らず、1800万円の借金を今後も担っていかざるをえない。
住宅価格が購入時の半値以下になる中で、ローンの支払いを自らの意思で停止しているケースも増えている。地方政府は不動産の値下げ禁止令を出して売れないように仕向けているが、景気悪化の中でローンが支払えなくなることは避けられない。
多くの事業者が売上の低迷に見舞われており、解雇されたり、解雇されないまでも給料の削減を受け入れざるをえなくなっている労働者も多い。何せ地方公務員の給料すら20%〜40%削減に見舞われているのである。
給料の削減はただでさえ無理して支払ってきた住宅ローンを次々と破綻させていくだろう。そしてそれは金融機関の不良債権の増大を必然的にもたらし、中国の金融危機にも直結することになる。
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ロイターの記事
https://jp.reuters.com/article/china-steel-sector-idJPKBN2IZ09I
看中国の記事
https://www.visiontimesjp.com/?p=29076
コマツの決算発表
https://www.komatsu.jp/ja/-/media/home/ir/library/results/2021/jp_fy212qpresentation.pdf?rev=02c50d13daa64972a20c009ed87eff28&hash=A2288A6172F847135992D3CBCA68A79F
中国建設現場の画像
https://www.newsweekjapan.jp/marukawa/assets_c/2021/09/210928evergrande-thumb-720×480-271692.jpeg
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