道理

中国向けの自己検閲を、ロイターが非難!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

金融情報を流している会社に「リフィニティブ」というところがある。

このリフィニティブが自己検閲を行って、中国政府が気に入らなそうなニュースの配信を中国国内では止めていたことがわかった。

本来は流すべき記事を、今年8月以降で200本以上流していなかった。

香港デモに関する記事など、中国政府にとって不利益になりそうなニュースだ。

きっかけは、香港のキャリー・ラム行政長官がデモ参加者の要求の一部を受け入れたいとの提案を、中国政府が却下していたという、ロイターの記事を流したことからだった。

これに対して中国政府が激しく反発し、中国政府に不利な情報を流せば中国事業を停止させると、リフィニティブを脅したのだ。

リフィニティブの中国での売上高は年間数千万ドルに達し、この売上は無視できなかった。

そこでリフィニティブはこれにより自己検閲を始めた。

さらに検閲を容易にするために自動フィルターシステムを導入し、中国関連記事の一部に「制限付きニュース」というコードを割り当てるようにした。

これに気付いて噛み付いたのがロイターだ。

トムソン・ロイター・ファウンダーズ・シェア会社の理事長は、リフィニティブ社の行為は忌むべきもので、政治によるむき出しの侵害への降伏だと非難した。

ロイターの編集主幹も、検閲はブランドを傷つけており、容認できないと述べた。

編集の誠実さと独立性に関するロイターの倫理規則を、リフィニティブが守ることが両者の契約条件で義務づけられているというのが、ロイター側の考えだ。この中には自己検閲も含まれる。

ロイター側としては、リフィニティブは投資家に公正な判断の機会を提供するために、すべての情報を流すべきだという立場だ。

リフィニティブが流した情報を中国政府がブロックするならそれは仕方ないが、リフィニティブが自己検閲で流さないのは違うのではないかというのだ。

なお、ロンドン証券取引所はリフィニティブを270億ドルで買収することを決めているが、この県に関するコメントは控えた。

こうした裏事情が表沙汰にされた以上、リフィニティブが従来どおりの自己検閲を続けるのは非常に難しくなったといえるだろう。

こういうニュースが流されることもまた、中国封じ込めの表れのように感じる。

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

ネタ元のロイターの記事
https://jp.reuters.com/article/refinitivhk-idJPKBN1YH0HE

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 進む日台離反工作! 工作に乗せられていないか、冷静に考え直そう!(朝香 豊)
  2. 「なんでも批判」を反省しない立憲民主党! 戦前の「批判」政治の過ちを忘れるな!(…
  3. もうこれ以上、静かにしてはいられない! 文在寅政権に対して、アメリカは怒りを隠さ…
  4. やはり感染者の実数は中国政府の公式発表の100倍程度で考えるべき!(朝香 豊)
  5. ドイツが裏技でEUの財政ルールの回避を検討!

関連記事

  1. 外交

    米中対立で中国が反撃! 近く米関連のブラックリストを公表へ!(朝香 豊)

    人気ブログランキング香港やウイグルでの人権弾圧がアメリカで…

  2. 道理

    バイデン親子と中国の黒い関係! アメリカで映画化される!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  3. 道理

    米軍に安易な基地名見直しの動き! 南北戦争の南部指導者名は外すべきか?(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!米軍…

  4. 人権・民主主義

    ウイグル人弾圧の内部文書を入手! 米団体!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  5. 経済

    アリババいじめがさらに強化! 民有企業の活力を奪う習近平!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!「独…

  6. 安全保障

    海鮮市場は最初の感染源ではない! なんと中国の研究機関が発表!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 安全保障

    イギリス・イタリアはファーウェイ排除! だがドイツは逆走へ!(朝香 豊)
  2. 経済

    新型コロナショック! 中国の海航集団が破綻、政府管理下に!(朝香 豊)
  3. 道理

    北朝鮮に風船ビラを飛ばした団体の法人許可取り消し! 文在寅政権!(朝香 豊)
  4. 道理

    流行語大賞”ONE TEAM”の決め手は、移民受け入れの…
  5. 人権・民主主義

    香港で反体制派に対する暴力が頻発! 暴力で萎縮させる路線か? (朝香 豊)
PAGE TOP