ドイツのミュンヘンで開催されている安全保障会議で、アメリカの要人が相次いで中国を名指しで非難している。
エスパー米国防長官は、さらなる内部圧制、略奪的な経済活動、情報の非公開などを挙げ、中国共産党はますます間違った方向へ行っている、西側諸国の知的財産権を盗み、隣人の小国を脅迫し、あらゆる手段を使って優位を獲得しようとしている、と非難した。
その上で、世界各国に対して「目の前にある中国の脅威に目覚めてほしい」と呼び掛けた。
ポンペオ国務長官は、中国は国境や領海とを接するほぼすべての国と紛争を抱えている、野心的な国であり、ルールに基づいた国際システムを破壊していると、非難した。
ポンペオ氏は、中国共産党の思想は西側諸国の思想と対立する危険なもので、中国共産党が支配するネットワークを取り入れれば、情報はハイジャックされると、その危険性を指摘した。
民主党出身のペロシ米下院議長も、中国共産党政権が自由主義に基づく普遍的な価値を損ない、通信技術を通じて、デジタル世界の専制体制を輸出し、その技術を受け入れない地域には経済的報復をちらつかせ、脅していると非難した。
その上で、5G通信が私たちと価値を共有しない権威主義政府によって支配されれば、これは最も危険な侵略手法だとし、経済的な理由で全体主義の拡散に手を貸さないよう、世界に呼び掛けた。
アメリカは西側の価値観を取るのか、中国を取るのかの二択を、世界に迫っている。
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