トランプ政権の政策アドバイザーであるピーター・ナヴァロ氏は、Fox Newsに出演した際に、現在の外国に過度に依存するサプライチェーンを組み替えていく必要性について語った。
ざっとまとめると、以下のような感じだ。
新型コロナウイルスの感染拡大の中で、96%の医療関係者が医療物資の不足があると考えていて、N95マスクの不足に限っても40%近くが足りないと訴えている。
自分たちが必ず必要とする医療物資の生産拠点を、海外で生産したほうがコストが安いからなどという理由で、あまりにも国外に押しやってしまったことで、今回のような危機が生まれている。
中国はN95マスクの輸出規制を行い、さらに中国国内にあるアメリカ企業のマスクの製造設備を国有化してしまった。
こうしたサプライチェーンの問題をどうすべきかを今トランプ政権の中で取り組んでいて、この問題に対処するために早急に動いている。
ナヴァロ氏は、安全保障に直結するような物資であっても、国外にサプライチェーンが押しやられていることに強い問題意識を持っている。
今回中国が行ったように、外国企業の工場を接収するような事態がありうるということにも、危機感を覚えている。
危機が生じた際に、国内の供給が回らないという事態を防ぐためには、サプライチェーンの組み換えが重要で、その際にコストだけで判断するわけにはいかないということを訴えているわけだ。
安全保障という国家にとって最も大切な観点から見れば、このナヴァロ氏の指摘は至極当たり前のことであるが、このようなものの見方を日本の政界も財界も完全に見失っているとは言えないだろうか。
ナヴァロ氏の発言は、外国任せのサプライチェーンを国内に回帰させることを主眼としているが、その問題意識が西側の価値観を受け入れない中国のあり方に強く注がれているところも見失うべきではないだろう。
アメリカがナヴァロ氏のような認識でいるということを、まずは日本の政財界の人たちに広く理解してもらわなければならない。
その上で、日本としてどう動いていくべきかについてのコンセンサスを、政財界で作っていくことが必要になるだろう。
なお、ナヴァロ氏の動画は、以下に貼り付けてある。
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