経済

人民元のデジタル通貨化に秘められた野望を見逃すな!


中国人民銀行(中国の中央銀行)は人民元のデジタル通貨化を急ピッチで進めている。

人民元は外貨との交換が自由にはできないなど、非常に使い勝手の悪い通貨だ。人民元を自由化すると中国経済の統制が取れなくなり、破綻してしまうのが目に見えているので、自由化するということは絶対にできない。

この制約がある中でも人民元の国際化の切り札として考えられているのが、このデジタル人民元構想なのではないかと、推測している。

中国が海外のインフラ整備事業を展開する際に、中国人労働者を現地に大量に送り込むということをよくやる。この中国人労働者に給料をデジタル人民元で支払い、彼らが受け取ったデジタル人民元で中国のものを買ったり送金できたりするという仕組みにした場合に、海外においても人民元が順調に流通することになる。

派遣先の国の経済には何の貢献もしないで、人民元だけで全てを完結させる仕組みを作り上げるつもりなのだろう。

こうした仕組みをベースにしながら、その接続を中国人の外にも認めていくことによって、人民元の経済圏を広げていく構想ではないかと思う。

このデジタル通貨は2段階のシステムを採用するとしているが、この2段階システムにするとブロックチェーン技術を貫徹するのは極めて難しくなる。この中で安全性をどう担保するのかは大きな課題になる。

また、中国政府が管理する点から考えて、プライバシーが守られると考えるべきではないだろう。

以上、人民元のデジタル通貨化について否定的な見地から扱ってきたが、自らの影響力をどうすれば拡大でき、どうすれば世界覇権に近づけるかを真剣に検討している中国の強い野心には、むしろ日本は大いに見習うべきだとも思う。

これに関連するコインデスクの記事

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 最悪! 安倍・習会談、習近平氏の国賓来日の準備を進めることで一致! (朝香 豊)…
  2. 持ち込み荷物 X線検査受けずに出国! ゴーン被告!(朝香 豊)
  3. 北朝鮮漁船と水産庁船の衝突 ようやく映像公開へ! 日本政府の対応には不信感がいっ…
  4. 米中通商協議が部分合意に! 今回はアメリカの一方的勝利!(朝香 豊)
  5. サウジへの攻撃はハメネイ師の指示か! 私の見立て (朝香 豊)

関連記事

  1. 経済

    ドイツ製造業の見通しが暗い 世界的な経済の変調が影響している

    8月のドイツ製造業の景気指数は43.5で、8ヶ月連続で50…

  2. 経済

    2020年夏に、ホンダが自動運転「レベル3」の車を発売へ! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!ホン…

  3. 経済

    アルゼンチンから連鎖危機か?

    アルゼンチン政府が本格的なデフォルト(債務不履行)に陥る可…

  4. 経済

    出光と東レ、世界最高レベルの次世代有機EL技術開発!(朝香 豊)

    出光興産と東レは、次世代有機ELの素子開発で世界最高レベル…

  5. 経済

    ファーウェイに対する中国政府からの補助金は8兆円超かも!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!ファ…

  6. 安全保障

    中国の産業スパイを米司法省が訴追へ! スパイ防止対策強化に日本も動け!(朝香 豊)

    アメリカの司法省は、米農業大手モンサント(現バイエル)の中国人…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 安全保障

    サイバーセキュリティの国際組織がファーウェイの会員資格を一時停止へ! (朝香 豊…
  2. 経済

    8月の訪日韓国人客が昨年比48%減と、朝日新聞が大々的に取り上げる! (朝香 豊…
  3. 未分類

    朝日新聞の誤報の訂正が無残! 台風の冠水報道に関して!(朝香 豊)
  4. Huawei のロゴ

    安全保障

    アメリカがファーウェイ製5G機器使うなら、同盟国でも制裁を検討! (朝香 豊)
  5. 人権・民主主義

    韓国大統領府が家宅捜索を拒否! 検察最後の意地を力づくで潰す!(朝香 豊)
PAGE TOP