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ごまかしに徹する北海道新聞! 記者の逮捕に関する「調査報告」で!(朝香 豊)


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旭川医大の学長人事をめぐる非公開の会議を北海道新聞(道新)の新人記者が違法に「取材」を行っていて逮捕された事件が6月22日にあった。この事件はマスコミの倫理観の欠如を如実に物語るものとして、ネット界隈では話題になった。

この事件について道新は7月7日の紙面で「社内調査報告」を発表した。だがこの「社内調査報告」はまったくジャーナリストによる報告とは思えないほどいい加減なものだったと言わざるをえない。

旭川医大からは道新を含む報道各社に対して、構内への立ち入りを禁止するとともに、会議終了後の午後6時に記者団の取材に応じる旨のFAXが流されていた。ここから、大学が特別に秘密主義に走っていたというわけではなく、非公開の会議の取材をわざわざ進めなくても午後6時の段階で十分な取材ができたことがわかる。

このFAXの内容は現場取材の責任者(キャップ)ら3人の記者にメールされたが、新人記者にはメールされなかったのだそうだ。この新人記者が現場にいることを把握していなかったからだとしているが、にわかには信じがたい。

実はこの事件が起こる4日前の6月18日に、旭川医大側と道新を含む報道側との間でトラブルがあったことが「調査報告」には記されている。このトラブルの詳細はこの調査報告には明確には示されていないが、ともかくこのトラブル発生時に旭川医大は許可なく大学の構内に立ち入らないように報道陣に強く要請していたことは記されていた。道新が大学側とのトラブルをしっかりと受け止めているならば、大学側からの要請を軽く扱うはずはない。なのに、この4日前のトラブルについて、道新の記者の中では十分に共有されず、新人記者には伝えられていなかったというのである。常識的には絶対にありえないが、もしこの状態で新人社員に伝えていなかったのが事実だとすれば、よほど新人社員に知られてはまずいようなことを意図的に行っていたということになるだろう。

さて道新の調査報告によると、キャップは大学側の「入構禁止」の要請を見逃し、これまでも入構禁止になっていても慣例的に自由に立ち入って取材をしていたことから、新人記者に入らせたのだそうだ。だがこの文脈は明らかにおかしい。キャップが要請を見逃したのであれば、入構禁止になっていても自由に立ち入って取材をしていたという話をわざわざ付け加えるのがおかしいことになる。4日前のトラブルからしても、キャップが要請を「見逃し」たのではなく、要請を「無視」したというのが正しいことが透けて見える。

その後この新人記者に会議が開かれている可能性のある4階に向かうように指示が出されたが、LINEでの複数のやりとりであったために、誰がこの指示を出したのかわからないのだそうだ。そんなバカなことがあるわけがない。LINEのやり取りであれば、誰が指示を出したのかは明確にわかるはずだ。指示を出した人間をかばうためについたひどい嘘であるのは明らかだ。

その後新人記者は会議が行われていると見られる会議室を見つけて、スマホをドアの隙間に近づけて録音した。これは先輩記者の体験談をもとに、新人記者が自分の判断で無断録音をしたのだそうだ。これは道新の「記者の指針」に反する行動なのだが、新人記者には指導が徹底されていなかったという。この説明は道新が組織を守るために、この新人記者を切り捨てたようなものでしかない。

新人記者は数分後に会議室から出てきた職員に見つかり、身分を聞かれてもあいまいな返答を繰り返し、後ずさるような行動をして職員に取り押さえられ、身柄を警察に引き渡された。新人記者が道新の名刺と腕章を示したのは、警察官が駆けつけた後だった。調査報告には「すぐに北海道新聞の記者と名乗り、取材目的であると告げるべきでしたが、動揺していたこともあって、できませんでした」と記載されているが、これも完全な嘘である。「キャップや別の記者から、校舎内で身分を聞かれても、はぐらかすように言われていた」ことも、「調査報告」は認めているからだ。

新人記者一人に取材をさせたことについて、道新は「経験を積ませたかった」としているが、どんな経験を積ませたかったというのか。「取材」に向かっても会議室の中に入れるわけはなく、道新の「記者の指針」に反するはずの無断録音をさせるのが目的だったのは明らかだ。

「調査報告」を読んで浮かんでくる真相は、4日前のトラブルがあったことで、4日前に取材をした記者がこの日も「取材」をするのはまずいということになり、まだ顔がバレていない新人記者をこの場に一人で向かわせたというものではないかと私には感じられる。道新の「取材」だと発覚するのを恐れているがゆえに、身分を聞かれても、はぐらかすように指示していたということだろう。つまり、道新は倫理観というものがまるでない組織であることが明確になったのである。

またこれは道新に限らないが、日頃から事件の被害者の名前を平然と掲載するマスコミのあり方からすれば、この事件に関与した道新関係者の実名を掲載するくらいはしないと、バランスが取れないのではないか。私は今回の件に関して実名掲載を必須とする立場ではないが、日頃のあまりのプライバシーの侵害状況と比較すると、明らかにバランスが取れていないのではないかと感じる。こんな「調査報告」とは呼べない「調査報告」でお茶を濁して幕引きを図ろうとしている意図がミエミエであることからすれば、実にずるいと考えざるをえない。

そもそも道新はウェブページに有料登録しないとこの「調査報告」をネット上で読めないようにしているのである。公器としてのマスコミの責任からすれば、この「調査報告」を有料記事扱いにして、なるべく多くの人の目に触れないようにしていること自体が許しがたいと言わざるをえない。

なお、私が「調査報告」の原文に出会えたのは、小野寺まさる氏がツイッター上に道新の「調査報告」の切り抜きをアップしていているのをたまたま見つけたからにすぎない。小野寺まさる氏に感謝したい。

 
 
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