人権・民主主義

「国家安全維持公署」の署長が決定! 対デモ鎮圧強硬派! (朝香 豊)


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「香港国家安全維持法」に基づき、中国政府の出先機関「国家安全維持公署」が香港に設置された。

「国家安全維持公署」は公安警察のような機関で、香港政府の統制を受けない中央政府の機関であり、中国人民解放軍の香港駐留部隊と連携して共同で治安維持の任務にあたるとされている。

中国国務院は、この「国家安全維持公署」の署長に、対デモ強硬派として知られる鄭雁雄氏を任命した。

鄭雁雄氏は、烏坎村で起きた村民たちによる汚職への激しい抗議行動を徹底的に鎮圧したことで知られる。

烏坎村では村の土地を村の共産党の幹部が勝手に7億元余りで処分し、村民1人あたり550元(全村民で400万元)の補償金を支払い、残額が自分たちで着服するという事件が起こった。

これに対する村民たちの抗議は徐々に激しくなり、またこれを弾圧しようとする共産党側の威嚇も強まっていった。

共産党側は武装警察を投入し、催涙弾やゴム弾を使用しただけでなく、水道・電力・食料の供給を遮断したとされる。

マスコミの人間を烏坎村に入れないようにコントロールも行った。

この時の烏坎村の弾圧を行ったのが鄭雁雄氏だったということのようだ。

このようなコワモテの実績のある人物を「国家安全維持公署」の署長につけることで、香港に対する睨みを効かせようということのよう行った。

中国政府がいかに香港を恐れているかがよくわかる。
 
 
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