高橋洋一氏が最近刊行した「数字を読めない「文系バカ」が日本をダメにする」を読んだ。高橋氏の数学能力はあまりに常人離れしている。自分は大学受験でも数学は割とできる方だったとは思うが、高橋氏にかかれば単なる「文系バカ」の一人になりそうな感じだ。
高橋氏は大学生の時にアインシュタインの特殊相対性理論の論文の翻訳を読んで「美しい!」と叫んだそうだ。「論文の翻訳を読んで」と書いたが、翻訳はほとんど関係ないらしい。書かれている数式を見て、アインシュタインの言わんとすることを理解してしまったようだ。
自分は相対性理論の入門書はいくつか読んだことはあるが、翻訳文だとしても原典に当たろうなどと考えたことはない。そんなものはとても理解できないに決まっているとの判断をしたからで、自分の頭を基準にした場合には極めて合理的だと思うが、頭の構造が違う高橋氏にしてみれば、原典に当たるのが合理的だということになったようだ。
こういうところが多くて、凡人としての自分としては反発を感じるところも多々あるのだが、本書に伝えている内容には割と納得いく部分が多かった。
政治資金を全て仮想通貨にしようという提案を高橋氏はしているが、私ももともと同じことを考えていた。違いがあるとしたら、高橋氏がそれを「仮想通貨」と表現しているのに対して、私の方は「デジタル円」としているところだが、言わんとしていることは同じだとみなしていいだろう。ブロックチェーン技術により、使途が透明になって誤魔化しが効かなくなるからだ。生活保護などの給付金もデジタル通貨化させれば、変な使い道を減らすことができるだろう。
鳩山由紀夫氏が理系の研究者であった時に、オペレーションズ・リサーチの分野でかなりユニークな業績を上げていたという話が出てくるのだが、これは意外だった。彼はなぜその優れた理系思考を活かせなくなってしまい、今や宇宙人になってしまったのか、
政治家は打算で動いている要素が強いが、それは政治家が意外とロジカルであることの証拠だという。なるほど、そういう見方ができるのかと、この点では膝を叩いた。
高橋氏がロジカルに考えながら、「人生は計画通りにはいかない」不合理なものだと認めているのは面白い。言われてみれば、人生とは計画通り進むべきで、うまくいかないのは世の中が狂っていると左翼の人たちは考えがちである。そしてその想いは生身の人間の現実から出発したものではなく、本当の人間についてロジカルに考えているとは言えないとも言えるだろう。「計画通り」=「ロジカル」、「計画通りにいかない」=「ロジカルではない」と何となく考えたくなるところがあるが、この点をひっくり返しているのも面白いかなと思ったところだ。
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