安全保障

中国で都市封鎖が拡大! 外出禁止も!(朝香 豊)


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武漢市のある湖北省内では、ほぼすべての市で道路封鎖が実施され、医療、消防、物流用の車両以外の車両は、通行が許されなくなった。

湖北省だけでなく、他の省でも封鎖される都市がどんどん広がっている。

すでに別記事でも紹介したが、浙江省の温州市(人口900万人)は、54の高速道路の料金所のうち46箇所を閉鎖し、プールや映画館、博物館などの公共施設にも閉鎖処置を取った。

生活必需品の買い出しのための外出は、2日に1度、各世帯1人に限るとしている。

長距離バスだけでなく、地下鉄などの市内の公共交通機関も運休にされた。

同じ浙江省の楽清市(人口120万人)も、市外に向かう高速道路や国道などを封鎖し、スーパーマーケットなど一部の商業施設を除いて、市内のすべての企業に対して、操業停止・営業停止を命じた。

生活用品を買い出す場合の外出は、週2回とされ、各世帯2人までに限るとした。

特別な事情がない場合、市民は自宅を離れてはいけないとされており、事実上は戒厳令が敷かれたのと同じような状況だ。

河南省の駐馬店市(人口830万人)は、市民の生活用品の買い出しは、5日に1度、各世帯1人に限定するとした。

他にも、江蘇省の南京市と徐州市、山東省の臨沂市、黒竜江省のハルビン市、福建省の福州市など、様々なところで移動制限処置を取っている。

こうした強力な処置によっても、今回の新型コロナウイルスの感染を抑え込むのは、なかなか大変だ。

中国全土で戒厳令的な処置を取っても、1ヶ月くらいの時間は必要になるのではないだろうか。

人々は働くこともできず、食料品を購入して生き延びることしかできない。

このコストを一体誰が負担するのか。

水際対策に失敗した日本も、今後の展開については、厳しい処置を考えなければならないが、最悪を想定したシミュレーションを厚生労働省はすでに検討しているのだろうか。

この点は、はなはだ心もとない。

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