CNNによると、武漢発の新型肺炎に対する対処で、習近平主席は陣頭指揮を取ると強調していたわけだが、なぜかその姿は何日も中国の国内の主要メディアにあがっていないという。
共産党機関紙の人民日報の一面には習近平主席の姿が飾られ、国営のテレビ局であるCCTV(中国中央電視台)の夜のニュース番組にもその姿が一番に現れるというのが、当たり前だったのに、全然出てこないというわけだ。
習主席はメディアのトップで目立つ扱いをされるようにメディアの支配をしてきたから、なおさら違和感がある。
実際中国のSNSでも、これは一体どういうことなんだというのが、話題になっているようだ。
ここで対照的なのが、李克強首相だ。
李克強首相は習近平主席によって実質的な政治権限は奪われ、象徴的な役割に押し込められていたが、この武漢発の新型肺炎の危機では前面に立って武漢入りし、存在感を上げている。
ただ、すべてのマスコミが同じような報道姿勢に変わったわけではなく、相変わらず習近平主席を持ち上げているメディアもあるそうだ。
まだはっきりとは見えないが、習近平派と李克強派との権力の綱引きが、今回のこの新型肺炎騒動を契機として起こっているというのは、ほぼ確実だと言えるだろう。
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ネタ元となるCNNの記事
https://edition.cnn.com/2020/02/05/asia/xi-jinping-china-wuhan-virus-intl-hnk/index.html
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