新型コロナウイルスは武漢ウイルス研究所から漏れたものではないかと、中国オンラインゲーム開発会社、多益網絡股份有限公司の徐波・会長が、SNS上で強い疑問を呈した。
徐波氏は「証拠を提供した上で、中国科学院武漢ウイルス研究所を告発する」とのコメントを書き込んだ。
徐波氏は保有資産が4500億円ほどの、中国を代表する富豪だ。
徐波氏は、中国の研究者の倫理観がひどく、実験用動物の管理がずさんなことを指摘している。
中国の生物学者・李寧は、中国農業大学から研究費補助金を得て、実験に使う牛や豚を購入した。李寧は実験を終えた豚や牛などを殺処分にしないで業者に売却し、収益1000万元(約1億6000万円)ほどを着服したことがある。
これがばれて裁判になったという事案が中国にはあり、これを一つの根拠としている。
次に徐波氏は、裁判の判決文が、この実験用動物がどのような実験に使われたものなのかなどの、詳しい経緯に全く言及がなかったことを不自然だと考えている。
当たり障りのない研究であるならば、どういう実験なのかとかを明らかにしても問題はないし、普通であればそのことに触れるであろうに、この事件に関してはこの点について明らかにされていないのは、明らかにしてはまずい用途として利用されたのではないかという推測が成り立つ。
さらに徐波氏は、武漢ウイルス研究所の石正麗氏が2015年に他国の研究者と共に執筆したコウモリのコロナウイルスに関する研究論文に注目している。
徐波氏は、「石正麗氏が2015年に書いた論文の中で紹介したウイルスが、現在の新型コロナウイルスではないとわかっている。しかし、これは中国の研究者が人為的に類似のウイルスを生成していることを証明している」とし、これを根拠に「石氏の実験室には、同じようなウイルスがたくさんある」と十分に考えることができ、だとすれば「ウイルスの漏えいで今回の感染拡大を招いた可能性が大きい」と書き込んだ。
そのうえで、中国当局に対して武漢ウイルス研究所を徹底的に調べるように求めた。
なお、中国ではSARSの騒動が一旦終わった後に、少なくとも4回SARSウイルスが漏れ出る事件が発生している。
徐波氏の指摘は決定的な証拠とまではいかないが、武漢ウイルス研究所を調べる必要性を感じさせるものだ。
ところで自分が不思議なのは、徐波氏が自分の命や資産を犠牲にするかもしれないような危険を犯してまで、こんな疑惑の提出を行ったのかという点だ。
恐らく彼には共産党幹部の強力な後ろ盾があり、こうした発言をしても大丈夫だと保証されているのではないだろうか。
本物の生物系の学者などの指摘だとリアリティがありすぎるが、有名な富豪の指摘であれば、話題にはなっても、真実性についてはカムフラージュできる。
「証拠」の大雑把さも、嘘っぽくもなく、本当だとは決めつけられない点で、「程よい」程度だ。
そんな計算も入っているのではないかと感じる。
邪推かもしれないが、こういうところにも、中国共産党内部での権力闘争が垣間見れるように思っている。
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