2010年に北朝鮮は韓国の延坪島への奇襲砲撃を行い、4人が亡くなった。この事件を記憶している方も多いだろう。
この時に北朝鮮によって打ち込まれた砲弾は200発ほどであったが、そのうち30%は不発弾であり、20%以上が海中に落下し、地上の目標に割と近く飛んだと思われる砲弾は、よく見ても30%程度であった。
つまり、全く当てにならないものだったのだ。
だが、近年北朝鮮が相次いで飛ばしている短距離弾道ミサイルの命中精度は、10年前の韓国への砲撃レベルとは、全く異なるものとなっている。
アメリカの”ATACMS”(エイタクムス)そっくりの北朝鮮の多連装ロケット弾は、GPSを活用した高い精度を持ち、400キロ飛行しても小さな家に命中させることができるくらいになっている。
韓国側が持つ”ATACMS”の技術資料が北朝鮮に流れた疑いが持たれている。
韓国の「玄武2」によく似た新型ミサイルは、単純な弾道飛行をするのではなく、ミサイル防衛網をかいくぐる回避行動を取ることができるほどになっている。
ちなみに、韓国の「玄武2」は米ロ戦略交渉削減交渉で削減することなったロシアの弾道ミサイル「イスカンデル」を、ロシアが通貨危機に陥った1998年に持ち出し、リバースエンジニアリングによって開発されたものではないかと疑われている。
これら2つを含む、「4点セット」とも呼ばれる北朝鮮の4種類の弾道ミサイルは、韓国が運用している同様のものと、外観上はほとんど区別がつかないものとなっている。
なお、北朝鮮版”ATACMS”は、大まかな外観はアメリカのものにそっくりだが、飛ばす砲弾の形状はやや違う。
円筒形のロケット弾には横につく翼の部分(フィン)があるのはイメージできると思うが、アメリカの”ATACMS”ではフィンが筒の内部では折りたたまれていて、発射されると開くという形状になっている。
これに対して北朝鮮版”ATACMS”は、フィンは当初から固定されており、筒の中でもフィンは広がった形状をしている。
この形状は韓国の多連装ランチャー「チョンム」と同じものであり、この技術が流用されたのではないかと疑われている。
北朝鮮は潜水艦発射弾道ミサイルである”SLBM”の開発を進めていることも知られているが、水中から高圧ガスで噴射して水上にまで飛び出させて、この段階で点火して遠くに飛ばしていくという「コールドローンチング」方式をすでに確保していることを示した。
水中で点火をせずに冷たい状態で発射させることから、「コールドローンチング」と呼ばれるわけだ。
韓国は「島山安昌浩」級潜水艦開発事業を通じて、国産の潜水艦の技術向上を図ってきたが、この開発事業で技術採用したコールドローンチングが漏れた疑いが極めて濃厚となっている。
というのは、潜水艦の設計図やコールドローンチング技術資料が、北朝鮮によってまるごとハッキングされていることがわかっているからだ。
北朝鮮による韓国国防科学研究所に対するハッキングは、判明しただけでも数千件に及ぶとされ、韓国のもつ軍事技術は北朝鮮にだだ漏れの状態だ。
ハッキングされたのではなく、ハッキングさせたという疑いさえ感じさせるほどずさんな話である。
韓国の兵器開発には、当然ながらアメリカの協力が非常に大きな役割を果たしてきたが、アメリカは韓国の兵器開発に今後も協力していくのだろうか。
さて、韓国の元国立外交院長で現在韓国外大碩座教授の尹徳敏(ユン・ドクミン)氏は、「韓国国民が払った天文学的な額の税金で韓国国民の安全を守るために開発した韓国の武器が、北朝鮮へ流れていって韓国国民を脅かすブーメランと化すことは、何があっても防がなければならない」と述べている。
全くそのとおりなのだが、親北の文在寅政権のもとで、こうした声がなかなか広がらなくなっている現在の韓国の危機は、非常に深いと言わざるをえない。
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