香港の新聞 South China Morning Post が、武漢発の新型肺炎の話題を最初にSNSに上げた李文亮医師を追悼する動画を作成して、YouTubeにアップした。
動画には英語の字幕がつけれているが、これを私なりに意訳したものを、ここに掲載しておく。
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新型コロナウイルスの警鐘者である李文亮医師が、これがもたらす肺炎の犠牲となって命を落とした。
当初は、李文亮医師の病院は、彼が亡くなったことを否定し、命を救うためになお努力しているところだとごまかしていた。
李文亮医師は、12月にこの新型肺炎の感染拡大について警鐘を鳴らした、最初の8名の医師のうちの1人だ。
彼は自分の勤務する病院が、SARSのような病気の治療を行っており、医療スタッフは防護服に身を包むべきだと促した。
李文亮医師がSNSに警告を載せたことで、中国の警察は「デマを広げた」として、彼を告発した。
34歳の李文亮医師は、拘束を解かれて仕事に戻った後に、患者から新型コロナウイルスに感染した。
お悔やみの言葉がSNS上には溢れた。
当局は李文亮医師に謝罪すべきだと求める人も多くいた。
「一部の人たちの無能と怠慢で、2,020年の冬には多くの方が亡くなった。李文亮医師に謝れ!」
「李文亮医師は天に召された。私はとても悲しい。」(#警鐘者李文亮医師死去)
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なお、動画の途中に「書類」のようなものが出てくるが、それは警察に無理矢理書かされた「始末書」みたいなもので、これ以上「違法行為」をしないと誓う書面である。
この書面に李文亮医師はサインさせられた。
この結果として、事情を知っている医者たちも沈黙せざるをえなくなり、感染が急拡大することとなった。
李文亮医師は1月10日から入院し、12日には集中治療室に移されて、酸素吸入を受けながら治療されていた。
これだけ手厚い医療を受けても、34歳の若さで命を落とすこともあるというのは、我々は知っておいた方がよいと思う。
李文亮医師の死去は中国全土に衝撃を与え、中国共産党機関紙の人民日報も、武漢市政府による李の追悼文を掲載したそうだ。
なお、李文亮医師は、死の2日前にCNNのインタビューに答えて、「自分には何もできなかった」と語っている。
ご冥福をお祈りする。
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李文亮医師の追悼動画は、以下にある。
画像も上記動画のサムネイルを使用
ネタ元となった、ニューズウィークの記事
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