安全保障

ファーウェイ製のデータセンターのセキュリティはデタラメ! パプアニューギニア!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

パプア・ニューギニアが中国から約60億円の資金を借りてファーウェイに作らせたサイバーセキュリティーの行き届いているはずのデータセンターが、計画段階での設計要求を満たしておらず、スパイ活動に脆弱なものであることが明らかになった。

使われている暗号化のソフトウェアがそもそも時代遅れのもので、通信を暗号化するのに使われているアルゴリズムは明らかに使いものにならないもので、ファイアウォールも操業開始の2018年の段階で、すでに2016年でサポート終了となっていた旧世代のものだった。

このため外部からアクセスがあっても、システムのセキュリティー設定では検知されないものだった。

ファーウェイがこのような仕様にしたのは意図的なものだとしか考えられないが、ファーウェイは、適切な業界基準と顧客要求に準拠していると、奥目もなく主張している。

パプア・ニューギニア政府は、政府文書をこのデータセンターに移管させる計画を立てていたが、このためできない事態になった。

この状態をなんとか直したいと考え、パプア・ニューギニア政府はオーストラリア政府に財政支援を求めたが、オーストラリア政府は全面的な再構築が必要だとして、拒絶した。

なお、パプア・ニューギニアは同国の島々とインドネシアを結ぶ海底ケーブルの敷設を、アメリカ・オーストラリア・日本の反対を押し切ってファーウェイに任せてしまった。

このため、パプア・ニューギニアやソロモン諸島とオーストラリアを結ぶケーブルからファーウェイのアクセスを排除するために、オーストラリアは2億ドルかけた対策を取らざるをえなくなった。

こうしたパプア・ニューギニアの例を見れば、中国やファーウェイがネットワークに関わるといかに危険であるかがわかるだろう。

さて、2018年にはエチオピアにあるアフリカ連合の本部ビルでは、5年間にわたって毎晩データが中国に送られているのが見つかったが、このアフリカ連合の本部ビルの建設に融資を付け、建設を請け負ったのも中国だった。

アメリカは、こうした中国のあり方に批判を向け、インターネットのネットワークからファーウェイの排除を進めている。

これに対して中国の王毅外相は、「明確な証拠もないのに、アメリカは中国の一私企業に対する全世界的なネガティブキャンペーンを始めた」「これは教科書に乗るくらいのいじめの典型例だ。アメリカの狙いは科学技術分野における独占を維持し、他国が発展を求める正当な権利を認めないというものだ。これは公正な取引を求める国際法に違反するのみならず、自由な国際市場環境を傷つけるものでもある」と述べている。

我々が対峙するのは、こういう面の皮の厚い国だということを忘れてはならない。

もしよければ、無料のメルマガの登録もお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

ネタ元のdatacenterdynamics.comの記事
https://www.datacenterdynamics.com/en/news/australia-huaweis-papua-new-guinea-data-center-security-openly-broken-making-potential-spying-easy/
Taiwan Newsからの引用画像(Huawei)
https://tnimage.s3.hicloud.net.tw/photos/2020/05/16/1589632174-5ebfdcaeb8d88.jpeg
BBCからの引用画像(パプア・ニューギニア)
https://ichef.bbci.co.uk/news/1024/branded_news/88F6/production/_107826053_2fc69f2a-b2f1-45cd-8aac-ab4d9ae4139b.gif
Adaptusからの引用画像(暗号化)
https://adaptus.com/wp-content/uploads/2020/02/data-encryption_2.jpg
Britannicaからの引用画像(Australia)
https://cdn.britannica.com/86/183586-050-A05EF881/World-Data-Locator-Map-Australia.jpg
Political Economistからの引用画像(アフリカ連合)
https://www.politicaleconomistng.com/wp-content/files/2020/04/AU.png
China Dailyからの引用画像(王毅外相)
https://www.chinadailyhk.com/attachments/image/35/113/66/429538_137954/429538_137954_800_450_jpg.jpg

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. ドイツが裏技でEUの財政ルールの回避を検討!
  2. 北朝鮮漁船と水産庁船の衝突 ようやく映像公開へ! 日本政府の対応には不信感がいっ…
  3. 非常事態宣言の1ヶ月延長! ありえない! (朝香 豊)
  4. やはり感染者の実数は中国政府の公式発表の100倍程度で考えるべき!(朝香 豊)
  5. 尖閣諸島の危機的な状況に目を覚ませ!

関連記事

  1. 安全保障

    北朝鮮がICBM用の地下鉄道を設置! 地上からの監視が困難に!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!外部…

  2. 経済

    巧妙化する麻薬の密輸! 瀬取り方式の進化系も登場! (朝香 豊)

    人気ブログランキングでの応援、よろしくお願いします!麻薬の…

  3. 道理

    習近平国賓来日に賛成! 総理の芽を自ら潰した石破茂! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

  4. 安全保障

    台湾への武器売却をさらに追加! 米トランプ政権!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  5. 安全保障

    米中の軍事的緊張は急激に高まっている! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!2月…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 経済

    終わっている立憲民主党の経済政策! 民主党政権の悪夢から何も学んでいない!(朝香…
  2. 外交

    文在寅大統領、北朝鮮開発銀行の推進をASEANに求める方針!(朝香 豊)
  3. 道理

    すごいのは選手本人であって、日本ではない? そんな発言をするのは人間として問題あ…
  4. 安全保障

    国防権限法案2020について、米上下両院が合意!(朝香 豊)
  5. 中国

    新型コロナウイルスは報道よりずっと危険! !(朝香 豊)
PAGE TOP