警官に左胸を拳銃で撃たれ、いっときは瀕死に陥った男子高校生を、香港警察は「暴動罪」と「警官襲撃の罪」の容疑で起訴した。
男子生徒が当時「金属製の棒」で警官を殴打しようとしたと香港警察は主張して、自己正当化を図っているが、香港警察が証拠をでっち上げている可能性も指摘されている。
警察側の言い分は、この高校生が「金属製の棒」で警官を殴打しようとしたために、命の危険を感じた警官が身を守るためにやむをえず発砲せざるをえなくなったというものだ。
だが、当日の事件の様子を記録した映像を確認すると、この高校生が持っていたものと思われるプラスチック製の管が現場に落ちていたことがわかっている。
そしてこの高校生の応急処置を行なった警官がこのプラスチック製の管を、その場で証拠集めをしていた私服警官に差し出そうとしていた時に、別の警官に呼び止められて、その管を回収しなかった様子も映っていた。
このため、この高校生の起訴は不当なものではないかとの批判が香港で起こっている。
なお、警官が使用する警棒について、香港警察は「中レベルの武器」から「低殺傷力の武器」に変更して、警棒の使用できるレベルの引き下げを行なった。また、「致命的な武力攻撃」に関する定義についても、「身体的な重症をもたらす場合」だけでなく、「もたらす恐れがある場合」にも拡張して、警察が実力行使できる幅を大きく広げた。
香港で使用可能な警察権力はさらに拡大され、これに伴う香港市民の反発もさらに高まることが予想される。
これに関連する大紀元時報の記事https://www.epochtimes.jp/p/2019/10/47897.html
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