人権・民主主義

トランプ新党できたら参加を考える! 共和党の70%!(朝香 豊)


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ロンドンに拠点を置くオンライン調査機関であるYouGovの調査により、仮にトランプ新党が立ち上がったら新党に参加するかどうかを共和党支持者に尋ねたところ、33%が参加すると答え、37%が参加するかもしれないとし、合わせて70%が参加の方向にあることがわかった。

また46%がトランプを裏切らないことが「極めて重要」だとし、さらに27%が「ある程度重要」だと答え、73%がトランプを大切にするように共和党に求めていた。ちなみに「あまり重要でない」としたのは15%、「全く重要でない」としたのは12%にとどまった。

この調査結果は、仮に共和党がトランプを裏切って弾劾成立に加担するような動きに出て、トランプが新党を本気で立ち上げた場合に、その際に残った共和党以上の勢力をトランプ新党が持ちうることを示している。共和党がもははやトランプを無視できなくなっている現実がさらに浮き彫りになったといえる。

この状態はトランプの弾劾成立が遠のいたことだけを意味するわけではない。共和党は今後トランプの強い影響力のもとで動いていかざるをえないことを意味する。

大統領選挙での不正問題に関する追及をマコーネルなど共和党「本流」は終わらせていこうとしてきたが、トランプの影響力が強い状態が続くとすれば、この点を曖昧にする方向性は許されないことになる。

これは民主党側が現在仕掛けている選挙法改正の議論にも影響することになるはずだ。郵便投票制度を抜本的に拡充しようとするこの改正案は、当然ながら今回の大統領選挙には何の問題もなかったことが前提とされているわけだが、この立場を多くの共和党支持者は受け入れていないからだ。

選挙法改正に反対するポーズを取りながら結局は容認するという道を、共和党「本流」が選択しようとした場合に、トランプは新党を作るというオプションをちらつかせることができる。

こういう点でもこの世論調査結果は今後のアメリカ政界の動きを見る上で面白いものになるのではないだろうか。

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