安全保障

健全なオーストラリア国民の対中意識! 日本政府はここから学べ!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

オーストラリアでは国民の多くが経済的に中国に依存しすぎていると考えており、モリソン政権の対中強硬策を支持していることがわかった。

調査は今年の3・4月に、シドニー工科大学の豪中関係研究所が成人2000人に実施されたものである。

これによると、80%が中国への経済的依存度が高すぎるとし、81%が国内大学は中国人留学生への財政的依存度が高すぎると回答した。中国はオーストラリアがウイルスの起源について独立した調査を求めたことに逆ギレし、オーストラリア産のワインに116.2%から218.4%の関税を上乗せする「反ダンピング関税」を課し、大麦にも計80.5%の追加関税(うちアンチ・ダンピング関税73.6%、相殺関税6.9%)を課した。この他、牛肉、石炭、ロブスター、木材に輸入禁止・制限処置を講じている。これらの処置はすべてWTO違反のはずだが、中国はそんなことは全く気にかけていない様子である。

オーストラリアからの輸出は1/3が中国向けであったから、こうした中国の輸入禁止・制限処置はオーストラリア経済に大きな影響を及ぼしている。最近はオーストラリアからの輸出が多い一次産品の価格が高騰し、中国で失われた需要を他国で取り返すこともかなりできるようになっているので、中国の制裁はあまり効いていないという見方もある。いずれにせよ、過度の中国依存が自国の安全保障に悪影響を及ぼしていると、大半のオーストラリア人が考えていると見ていいだろう。

住宅用不動産に対する中国からの投資にも不快感を向ける考えが強い。これは中国人投資家が住宅購入を推し進める結果として住宅価格が高騰し、オーストラリア人が居住用として購入しようとしてもなかなか手が届かなくなっていることがある。住宅価格上昇に伴い賃貸価格も上昇し、賃貸で生活するのも不便になっているところもあるだろう。

さらに調査は72%がオーストラリア政府による新型コロナ感染起源の国際調査要求は正しいとした。中国の時計剤関係悪化の原因となったのがこの調査要求だが、国民の多くはオーストラリア政府は正しいことを行ったのであり、この点を曖昧にして中国に対して融和的に行動する必要はないと考えていることがわかる。

そして調査は、オーストラリアの周辺地域に対する影響力はアメリカより中国の方が強いと答えた人が65%もいるにも関わらず、63%が政府はより強硬な対中政策を取るべきだとしていた。中国の影響力の強さをはっきりと自覚しながらも、理不尽な中国に屈するようなことがあってはならないと、多くのオーストラリア人が考えていることが明らかになった。

こうしたアンケートを通じて、オーストラリア人の意識が健全であることがよくわかり、それは私たち日本人を励ましてくれるものでもある。

と同時に、同じ立場に日本が置かれたとしても、日本人もまた同じような考えを持つのではないだろうかとの推測もできる。そしてこのことを日本政府はぜひとも学んでもらいたいところだ。

中国政府をむりやり怒らせるようなことをやる必要は全くないが、筋はきちんと通すべきではないだろうか。その時に日本国民は「なんてことをしてくれたんだ!」と日本政府を責めたてるようなことはしないだろう。日本がシャキッとした対応を取ったら、むしろ日本国民はそれを強く支持するはずだ。

マスコミでは反中的な報道が大いに控えられているにも関わらず、日本の嫌中意識は世界の中でもトップクラスに強い。その日本国民をきちんと見る政治が行われる日が来るのを、我々は楽しみにしている。

 
 
無料のメルマガの登録をぜひともお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

jp.reuters.comの記事
https://jp.reuters.com/article/australia-china-poll-idJPL3N2NY0C7
オーストラリアと中国の画像
https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FKarapaia%252FKarapaia_52292408_4ed2_1.jpg,zoom=600,quality=70,type=jpg
モリソン首相の画像
https://2019.images.forbesjapan.media/articles/39000/39624/photos/410×615/39624a600010e818fe732b896924cb3f0dc9f.jpg

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. N国党の立花氏が脅迫の疑いで事情聴取! 計算ずくか?
  2. フェイスブックは特定の方向性のみを支持! ザッカーバーグが認める!(朝香 豊)
  3. 人民元のデジタル通貨化に秘められた野望を見逃すな!
  4. 最悪! 安倍・習会談、習近平氏の国賓来日の準備を進めることで一致! (朝香 豊)…
  5. 尖閣諸島の危機的な状況に目を覚ませ!

関連記事

  1. 安全保障

    はしかの予防接種に悪影響! 新型コロナウイルス!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!新型…

  2. 経済

    韓国企業が海外進出を積極化! 文政権の経済政策のために国内に見切りをつけている! (朝香 豊)

    これまでの韓国経済は、保守派政権が財閥企業の育成などの産業重視…

  3. 経済

    中国の1〜2月の輸出は、前年比17%減! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

  4. 経済

    COP25での日本非難に迎合するな! 日本ほどの環境先進国はない!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!日本…

  5. 経済

    サウジ増産で石油価格暴落! 米露への圧力か!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!世界…

  6. 経済

    国破れて山河なし! ソーラーパネルと風車の襲来!(松尾 利昭)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!今回…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 道理

    国際女性デーにも表れた、台湾と韓国の落差!(朝香 豊)
  2. 安全保障

    林外相が中国の人権状況に深刻な懸念を表明! ならば中途半端な妥協的行動は絶対に慎…
  3. 道理

    眞子内親王がご成婚へ! 責任問われる小室圭氏!(朝香 豊)
  4. 未分類

    亀裂が生まれる中国とアフリカ、中国とロシア! 新型コロナウイルスで!(朝香 豊)…
  5. 外交

    処理水の海洋放出の問題を、韓国は国際会議で正式議題に取り上げさせる方針!(朝香 …
PAGE TOP