慰安婦の「性奴隷説」を否定したハーバード大学のラムザイヤー教授の論文に対し、韓国やアメリカなどで論文撤回や教授辞任を求める激しい非難活動が展開されている。
学問上の対立点については言論によって行われるべきものであり、ラムザイヤー教授の言論を封殺しようとする動きはおかしいというのは正論であろう。
だが、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野談話」の存在が、反ラムザイヤーの運動に大きな力を与えていることを忘れてはならない。すなわち、慰安婦の募集については、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、官憲等が直接加担したこともあったということが、河野談話に書かれているのである。つまり、官憲等が直接加担することを含んだ慰安婦募集の強制性は日本政府が公式に認めているのであるから、学問上の論争点にすらなりえないとの論理が成立するわけだ。
なお、河野談話に書かれている、官憲等が直接加担した本人たちの意思に反して集められた慰安婦の募集とは、オランダ領東インド(現在のインドネシア)のスマラン事件などのことである。慰安所には自由意思の者だけ雇うようにという、日本軍が決めたガイドラインを無視したとされている。自分の娘を連れ去られたオランダ人男性が、陸軍省俘虜部からオランダ人の抑留所の視察に来た小田島大佐にこの問題を訴え、同大佐の勧告により16軍司令部は、慰安所開設の2ヶ月後の1944年4月末に、問題の慰安所を閉鎖した。スマラン事件以外にも、フロレス島事件、マゲラン事件などの、オランダ女性に対する問題事例があったと、B・C級戦犯を処罰するバタビア臨時軍法会議(オランダ政府が開いたもの)で認定されている。この軍法会議で岡田陸軍少佐が死刑になるなど、起訴された12名中10名が有罪判決を受けている。
こうしたオランダ女性に対する話と朝鮮女性に対する話が混同され、混乱をきたしているのが河野談話である。慰安婦問題を前進させ、ラムザイヤー教授を支援するためには、今までのあり方のままでは適切ではない。河野談話は撤回するのが理想だが、河野談話の撤回が難しいというのであれば、「河野談話を継承した」という体裁でもいいから、新たな談話を発表して、上記の誤解を解くことを考えるべきではないのか。
ちなみに、この問題で戦ってくれている韓国人もいる。そのうちの一人の金柄憲氏のことを、虎ノ門ニュースで大高未貴さんが取り上げていた。
金柄憲氏は大学で漢文を学んで博士課程を修了しており、漢字の理解ができる貴重な韓国人だ。そのために当時の漢字で書かれた契約書の内容も理解できるのである。金柄憲氏は「正義連」などの韓国左派がよく集会を行う旧日本大使館前にわざわざでかけていき、我が身の危険を顧みずに、自分が知った正しい事実を訴える活動まで行っている。このため、金柄憲氏は様々な訴訟に巻き込まれている状態にある。
大高未貴さんはこの金柄憲氏を資金的に支えることを求めている。私も少額ながら協力させてもらった。なるべく多くの方が協力してくれることを期待している。
(支援方法)
1)Paypalでの支援がスムーズだと思われる方は、cleanmt2000@gmail.com 宛に送金してください。
2)ゆうちょ銀行での支援がやりやすいと思われる方は、以下にご送金ください。
店名 五五八 店番 558
口座番号 2629662
ミヤモトフジコ
なお、宮本さんは金柄憲氏の動画を編集して、日本語字幕を付けてYouTubeにアップされている方です。金銭支援のご協力、よろしくお願いいたします。
彼女がアップしている金柄憲氏の動画の一例を紹介しますので、よかったらこちらも見てください。
宮本さんがアップしている金柄憲氏の動画の例
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金柄憲氏と大高未貴氏の画像
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