過去に様々な地球温暖化論者が、2020年には温暖化の結果としてどんな未来がやってくるかを様々に予言した。これらがどの程度の妥当性を持っていたかを冷静に振り返ってみよう。
1984年にアメリカ環境保護局のタイタス氏は、フロリダ周辺の海面が2020年までに60センチ上昇すると予測した。だが、アメリカ海洋大気庁によると9センチの上昇にとどまった。
1987年に人為的CO2放出による温暖化論の第一人者として知られるNASAのハンセン博士は、「2020年には地球の気温は約3度上昇する」と述べていたが、現実には温度上昇は0.44度にとどまった。
2000年にイギリスのイーストアングリア大学のバイナー教授は「20年後にはイギリス人は雪に不慣れになって、ひとたび雪が降ると大混乱になる」「子どもたちは雪のことをバーチャルにしかわからなくなる」と述べていたが、2020年になってもイギリスで雪は決して珍しいものとはなっていない。2021年にはかなりの大雪が降っている。
2000年にグリーンピースは、地球温暖化のせいで今後20年間の間に少なくとも13の太平洋島嶼国で大規模な経済的衰退を引き起こす可能性が高く、太平洋のサンゴ礁の殆どを荒廃させ、特にツバルとキリバスは観光産業と漁業が壊滅的な打撃を受けると予測した。確かに2020年に太平洋の島嶼国は観光産業で大ダメージを受けたが、それは地球温暖化のせいではなく、コロナのせいだった。なお、ツバルとキリバスの漁業権収入は経済発展の柱となって支えている。
2001年にオハイオ州立大学のトンプソン教授は、地球温暖化でキリマンジャロ山の雪は急激に減少しており、おそらく15年以内に消えてなくなるだろう、控えめな見積もりでも2020年には消滅すると述べていた。この見積もりは2008年には国連環境計画の報告書にも記された。キリマンジャロ山の雪はたしかに以前より減ったようだが、今でも普通にある。
2009年にアメリカ地質調査所のファグレ博士は、モンタナ州のグレイシャー国立公園の氷河は2020年までに消滅すると述べ、これを受けてグレイシャー国立公園は「この氷河は2020年までになくなります」との看板を設置した。だが、2020年になっても氷河は普通に存在し続けたため、氷河ではなく看板のほうがなくなることになった。
以上を見ればわかるように、温暖化論者の不吉な予測は外れまくっていると言っていい。端的に言えば、温暖化論が振りまく恐怖は、あまりにもオーバーなのだ。
人間は恐怖に絡め取られると、冷静に物事を見ることができなくなる。現実を冷静に見ていけば、極端な温暖化対策など全く必要としないことがわかる。経済を犠牲にする必要など全くない。極端な温暖化論の振りまく「危険」に惑わされないようにしたいものだ。
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www.sciencedaily.comの記事
https://www.sciencedaily.com/releases/2001/02/010219081607.htm
www.researchgate.netの記事
https://www.researchgate.net/publication/248719817_Greenhouse_Effect_and_Sea_Level_Rise
junkscience.comの記事
https://junkscience.com/wrong-again-2020s-failed-climate-doomsaying/
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