DHCの吉田嘉明会長が、サントリーがCMに起用したタレントについて、「ほぼ全員がコリアン系の日本人」だとした上で、サントリーが一部の間で「チョントリー」と呼ばれていると、DHCのサイト上のブログに記載したことが波紋を広げている。
この問題をあるまじきヘイトだとしてAbemaTVが取り上げたことにより、広く知られるようになった。「#差別企業DHCの商品は買いません」と書き込むことが、ツイッターで広がっていることを、社会現象として取り上げた形になっている。AbemaTVはこの話を26分以上にわたって重点的に扱い、DHCの商品の不買運動が必ずしもうまく進みそうにないことを問題視した。
私は芸能界に詳しくないこともあって、吉田氏が書き込んだことの真偽はわからない。吉田氏が勝手な思い込みから事実と合わないことを書いたのかもしれない。そうだとした場合に、そこには韓国系の人々への差別意識が介在していることもありうることだろう。
他方、本当にサントリーが意図的にコリアン系のタレントを採用するという方針を貫いているのかもしれない。そうだとした場合には、吉田氏の書き込みがヘイトに当たると決めつけることはできないはずだ。
いずれにせよ、この問題を真っ先に取り上げる資格があるのはサントリーなのであって、サントリーが動いていない段階で、真偽の確認も行えてもいないのに、メディアが率先して取り上げるべきものであるのかは、自分としてはやや疑問だ。
「やや疑問」というあいまいな言い方をしているのは、メディアのあり方によっては取り上げることがあってもおかしくないとも思っているからだ。すなわち、人権に絡む問題に対するアンテナを日頃からよく張っていて、常に問題として取り上げる姿勢を一貫して維持しているのであれば、この問題について深く切り込むことだって、あってもおかしくないとも思うからだ。
一例として考えたいのは、AbemaTVは中国での人権状況を取り上げて、北京オリンピックのボイコット運動が世界的に動いていることを話題として、同程度の時間を使って重点的に取り上げていたりはするのだろうか。私はAbemaTVを日頃見ていないのでこの点はわからないが、そういうことは全くやっていないのであれば、あまりにバランスを失していると言わざるをえない。吉田氏の影響力など、中国の影響力と比べたらないも同然だろう。
DHCなどとは比べ物にならないくらい大きな問題をスルーしながらDHCの問題を取り上げるというのでは、歪んだ前提があるのではないかと疑わざるをえないことになる。中国の行っていることには甘く、吉田氏の発言には厳しい姿勢だとすれば、その意味するものを我々は問題視しなければならないのではないか。
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