人権・民主主義

英紙が中国の宣伝コラムの掲載を停止! 広がる嫌中感情!(朝香 豊)


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イギリス紙「デイリー・テレグラフ」は、中国国営英字紙”China Daily”のコラム”China Watch”の掲載を中止した。

このコラムの執筆者は中国人で、その内容は、中国を称賛するとか、中国への否定的な評価に対抗するようなものが多かった。

この掲載によってこれまで「デイリー・テレグラフ」には毎年75万ポンド(約1億円)の収入があり、10年以上にわたって重要な収益源となってきたから、今回の決定は経営的にはかなりのダメージであろう。

しかも現在は、このコロナウイルスの感染拡大で広告費も激減しているはずであるから、「デイリー・テレグラフ」には決してやさしい判断ではなかったと思われる。

それでも中止の決定を行ったのは、中国政府が新型コロナウイルスのパンデミックを中国の影響力の拡大のために使う使い方があまりにもあからさまで、これに対する疑問が高まったせいだと考えられている。

というのは、過去に出された同コラムの中には、「ウイルスの感染防止のために中国が英雄的な努力を払っているのをけなすな」とか、「感染拡大を中国を攻撃する機会にするのは間違っている」といった内容のものがあるが、これらはウェプ版から削除されているからだ。

つまり、既発行のものなのに、ウェブで見ることができないように変更されているのだ。

「デイリー・テレグラフ」自身も、新型コロナウイルスの感染拡大では、中国政府の責任を追及したり、中国政府の発表の不正確さを問題視する立場で報道を行っている。

こうした「デイリー・テレグラフ」の編集姿勢に、”China Daily”側が「修正」を求め、その結果として関係を続けていくことができないと「デイリー・テレグラフ」が判断したのかもしれない。

実は同様の動きはアメリカのニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどでもすでに出ていたもので、両者もすでに”China Daily”との関係を絶っている。

こうした新聞社のアメリカ人記者の中国からの国外追放処分があったが、そこにはこういう事情も関係していたところがあるようだ。

英米のマスコミの中には、中国への警戒感はかなり高まっているようだ。

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