10月1日に予定されている中国の建国70周年の軍事パレードは、第2次世界大戦終戦70周年記念で行われた2015年の軍事パレードより大規模なものが予定されている。
すでに軍事パレードの予行演習が毎週末行われており、予行演習のたびに天安門広場の北側を走る長安街は十数キロにわたって通行止めにされている。
中国政府は長安街が見える住宅への立ち入りを禁止し、こういう場所に支局を構える外国メディアにも、週末はオフィスへの立ち入りを禁止した。
軍事パレードの行進場所から7キロも離れたオフィスでも、軍事パレードに備えて、窓ガラスがくもりガラスに変更させられている。
こうした過剰防衛ぶりに、習近平政権がいかに国内の状況に危機感を募らせているかが透けて見える。
香港の民主化の動きを鎮圧したいけれども、金融・貿易で中国の命綱になっている香港を潰すことは、一種の自殺行為だ。
だが、香港をこのまま放置することはメンツの観点だけではなく、高まっている国内の不満勢力の暴発を引き起こすことになりかねない。
そしてそういう不満の爆発を建国70周年の記念式典にぶつければ、習近平政権をぐらつかせるのに大きな効果を持つ。これを習近平は恐れているのだろう。
しかも敵は民主化運動派だけでなく、習近平によって煮え湯を飲まされてきた、中国共産党内の反習近平派もなのだ。
中国共産党体制は一見ものすごく強力に見えつつ、内実はかなり崩れていると見るべきである。
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