EU商工会議所は中国に関する年次報告書を発表した。
報告書は国有企業の債務と資産が膨れ上がっているという穏便な書き方をしているようだが、要するにこれは、利益の出せない赤字企業にズブズブとお金を注ぎ込んで延命していることを言っている。
そもそも習近平国家主席が、国有企業を「より強く、より良く、より大きく」すると明言している。
巨大な国有企業が業界を独占的に支配しつつ、その特権的地位を利用して有利な資金調達を行いながら、民間企業との間で「自由競争」など成り立つのだろうか。それはフェアではないと、EU商工会議所は考えているわけだ。
この報告書で言う民間企業は、中国国内のものを念頭に置いた書き方をしているようだが、本音としてはそういう国のバックが付いた企業とEUの民間企業が競争させられることに苦情を呈しているのだろう。
中国は、資源配分において市場が明白な役割を果たすことを目指すと、2013年に約束したが、そんな約束はどこに行ったのだろうか。
中国の景気変調によって、これまでのようなおこぼれさえEUは受け取ることができなくなった。
EUが腹をたてるのも無理はないだろう。
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