ドイツのフィンテック企業(金融技術企業)で、ソフトバンクグループが1000億円出資しているWirecardが破綻した。
同社の会計に対する疑義は、フィナンシャル・タイムズが繰り返し報道していたが、事実上無視されてきた。
売上の2/3が水増しだったのではないかとの話も出てきて、同社を監査してきた監査法人のアーンスト・アンド・ヤングは絶対的な危機に陥った。
ご存じの方も多いと思うが、アーンスト・アンド・ヤングは世界4大監査法人の一角である。
アメリカのエネルギー企業のエンロンの不正会計事件では、大手監査法人のアーサー・アンダーセンが解体されるに至ったが、同様に今回の事件でアーンスト・アンド・ヤングも解体される可能性が急浮上してきた。
少なくとも、アーンスト・アンド・ヤングには訴訟の嵐が待っているのは確実だ。
ドイツ金融監督庁(ドイツ連邦金融サービス監督庁)に対する打撃も強烈だ。
同監督庁はこの問題を追及していたフィナンシャル・タイムズの記者に株価操縦の疑いをかけ、刑事告発まで行っていたのだ。
要するに、事前に仲間にカラ売りを仕掛けさせて、事実に基づかない情報を流して株価を急落させ、莫大な利益を生み出すのに利用したのではないのか、というわけだ。(カラ売りだと、株価が値下がりすると利益が出る仕組みになっている)
そこまで疑いながら、肝心のWirecardの調査を十分には行っていなかったことが発覚したともいえる。
なお、ドイツ金融監督庁はドイツ銀行の監督にも甘い姿勢を示してきたことでも知られている。
同監督庁をかばう姿勢を見せていたドイツのショルツ財務相も、最終的には金融規制の抜本的見直しを表明せざるをえなくなった。
経営悪化に苦しんでいるソフトバンクグループに対する打撃も絶大であろう。
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ネタ元のロイターの記事
https://jp.reuters.com/article/wirecard-breakingviews-idJPKBN23U0FC
https://jp.reuters.com/article/wirecard-accounts/update-3-the-moneys-gone-wirecard-collapses-owing-4-billion-idUKL8N2E21UT
画像はWikimediaから
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