「黒人の命は大切」(BLM : Black Lives Matter)運動が、思いがけない影響を広げている。
高級化粧品のロレアルは、このBLM運動の広がりを受けて、BLM運動を支持する立場を表明した。
「黒人のコミュニティーを固く支持し、いかなる種類の不公正にも反対であり、声を上げることには価値がある」とする声明を、ロレアルは発表した。
ところが、これに対して、モデルのマンロー・バーグドフが異議を唱えた。
彼女はトランスジェンダーで活動家でもあり、2017年に「白人の人種差別的暴力」について口にし、ロレアルとの契約を解除されていたのである。
「人種・生い立ち・性別・宗教に関わりなく、すべての人々に対する多様性と許容を認める」とするロレアルのブランドイメージと、バーグドフのコメントは相容れないというのが、その理由だった。
白人を敵視するようなバーグドフのコメントを受け入れられないとしたロレアルの方針は、多くの白人女性を顧客として抱える同社としては、当然であっただろう。
だが、バーグドフはこれに納得しておらず、今回のBLM運動支持の発表を見て、ロレアルに噛み付いた。
「3年前にロレアルは私に何をしたのよ!」、「白人の人種差別的暴力について主張したら、ロレアルは私との契約を解除したじゃないの!」というわけだ。
バーグドフのこの主張に対して支持を表明し、ロレアルを批判するコメントがSNS上に溢れたために、ロレアルはバーグドフに対して謝罪するところまで追い込まれた。
さらに、「白い肌の推奨は人種差別につながる」との批判を受けて、ロレアルのスキンケア商品で「白」とか「明るい」といった言葉を今後は使わないとの方針を打ち出すまでに至った。
まったくもってバカげている。
白い肌に憧れる人もいれば、小麦色の肌に憧れる人もいる。
そんなのは各人の好みなのであって、こういうことを人種差別と結びつけるのがそもそもおかしいだろう。
「結婚するならやっぱりおなじ日本人がいいな」と言ったら、それはすでに人種差別なのだろうか。
良識的に考えれば明らかにおかしいことに気づくであろう。
こういう圧力のかけ方が、全体を調和に導くことはありえない。
それでもこうした理不尽なことが、ノイジーマイノリティが動くことによって押し通されている。
そこにこのBLM運動の問題点がはっきりと表れているように思う。
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