経済

2020年は中国企業のドル建て債のデフォルトラッシュか?(朝香 豊)

現在、中国の国内債のデフォルトが相次いでいるが、来年はドル建て債のデフォルトが相次ぐのではないかとの観測が高まっている。

中国企業がドル建て債を発行して資金調達する場合には、現在かなりの高金利が必要となっているのが通例で、年利15%を超えるようなことも珍しくない。

年利15%を超えるドル建て債は約1兆円が2020年に償還を迎えることになる。

近年ドル高・元安が続いており、人民元から考えれば返済元本が大幅に増えていることになり、中国国内の経済状態からして、この償還がスムーズに進むとは考えにくい。

中国企業のドル建て債のデフォルトが起こるたびに、こうした債券から資金を引き上げる動きが加速し、債券価格が下落して金利が高騰することになる。

借り換えを行おうとした場合には、この高騰した金利が前提となるので、借り換えを行うことは極めて難しくなる。つまり、今仮に15%の金利で借りていたとしても、借り換えを行う場合にはこの金利が20%とか25%になるような事態も考えられるわけだ。

こうなると、借り換えがスムーズにできないことが引き金となって、デフォルトが連鎖する可能性は高い。

しかも中国政府も負債の拡大に警戒心を持つようになっており、この点からも借り換えが難しくなる傾向にある。

とすれば、来年中国企業のドル建て債のデフォルトが相次ぐ事態は十分に起こりうるだろう。

これの元ネタのブルームバーグの記事https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-26/PYF1VN6KLVR401?srnd=cojp-v2

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