ソウル中央地検はチョ・グク法相の家族が運営してきた学校法人を巡る不正疑惑で、チョ・グク氏の弟の逮捕状を請求した。
この疑惑はどういうものなのかは、一般の日本語の記事だけ読んでいるとわかりにくいので、わかる範囲で解説しておく。
ある学園を運営していたチョ・グク氏の父親が亡くなった。こうなると相続が発生することになるが、相続財産はしっかり受け継ぎつつ、負債の返済は何とか逃れることはできないかと、チョ・グク一家は頭を巡らした。
そこで建設会社を経営していた弟が偽装工事代金を請求すればいいというアイディアが浮かんだ。すなわち、実際には架空工事であるにも関わらず、学園から工事代金をまだ受け取っていないことにして、学園を裁判に訴えることを行った。これに対して学園側は有効な反論を出さずに敗訴したという形にした。この架空工事によって、本来は相続にかかるはずの学園の財産が、相続税の課税を逃れて弟の会社のものになったわけだ。
こうすると、多額の工事代金が弟の会社のものになることで、学園の資産額は激減することになる。これは相続財産の圧縮に大いに役立つことになる。
その上で相続した財産額の範囲に返済する借金の範囲を限定する「相続限定承認」を活用して、債務の返済も大幅に減額することに成功したというわけだ。
さらに財産を守るために、弟夫婦は偽装離婚まで行っていたらしい。
これの元ネタの韓国の聯合ニュースの記事https://jp.yna.co.kr/view/AJP20191004001900882?section=politics/index
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