道理

ローマで中国国歌が流れる! 「中国ありがとう!」って、気持ち悪くないか?(朝香 豊)


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中国共産党機関紙の環球時報は、イタリア市民がローマで中国国歌を街中で流し、「中国ありがとう!」って叫んでくれたとし、ネットユーザーから感動の声が上がっていると報じた。

環球時報は、「ミラノでは、正午の鐘の音と共に住民たちがベランダに出て、新型コロナウイルスと最前線で闘う(中国からイタリアへ派遣された)医療スタッフに盛大な拍手を送って敬意を示した。ローマの地下鉄A線のレ・ディ・ローマ駅周辺の地域では、午後6時ごろに中国国歌『義勇軍進行曲』が流された。大きな声で『ありがとう中国!』と叫ぶ人もおり、周りの住民も続々と拍手して敬意を示している。心の底から感動する」と紹介した。

環球時報はさらに、これを知った中国のネットユーザーから「感動した!。誇らしい!。熱い涙が目にあふれる!」「この時、この場所で国歌が聞こえてきたら、泣きたくならない?。私は泣いた…」などの感動の声が寄せられていると伝えた。

そして、ローマで中国国歌が流され、ローマ市民が「中国ありがとう!」と叫んでいる動画を紹介した。

決めつけはよくないかもしれないが、これには意図的なヤラセの臭いを自分は感じ取ってしまう。

たとえ個人的に中国の医療チームにどんなに感謝することがあったとしても、問題のウイルスが中国から来たことは周知の事実であり、国民感情としては複雑なものを持つのは当たり前だろう。

仮に個人の感謝の思いがどんなに強かろうと、周りの人たちの複雑な気持ちを考えずに中国の国歌を流すことなど、およそ考えにくいところだ。

そもそも、国をあげてみんなが全面的に感謝をしていたとしても、みんなの意見を聞かずに個人の気持ちだけで街中に勝手に外国の国歌を流すような真似は、恐らくはやるまい。

ただ、たとえヤラセであっても、自分が信じたいことを見せられると、人間はそれには弱く、ヤラセであるかもと疑うことをしないということも、あるのだろう。

人間にはこうした心の弱さがあるから、そこを突く意図的なプロパガンダを仕込まれると、引っかかってしまうことがある。

性格が悪くなるかもだが、ゆめゆめ引っかからないように心がけたいものだ。

一応その動画も紹介しておく。(この記事の下の方にYouTubeの動画が貼ってある)

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