経済

蘇寧易購も国有化! 中国で進む毛沢東回帰路線!(朝香豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

中国民営企業で中国のEC企業第4位の蘇寧易購の国有化が決まった。創業者で会長の張近東氏と関連会社である蘇寧電気が保有する株式は国有企業数社に譲渡されることになり、南京国有資産管理委員会が蘇寧易購の新たな筆頭株主となる模様だ。ちなみに蘇寧電気はラオックスを買収したことでも知られる家電量販店である。

蘇寧の経営が行き詰まってきたのには、蘇寧易購に対する多額の投資がなかなか回収できずにきたという側面もあるが、それだけではない。中国最大の不動産ディベロッパーである恒大集団の経営が傾いた際に、蘇寧は恒大集団への出資を中国共産党から求められ、これによって経営が悪化したという面も強いのである。つまり、私企業が自己責任で経営がおかしくなったというのとは随分違う要素が絡んでいる。

蘇寧の立場からすると、利益を出すにはまだまだ多額の投資が必要な蘇寧易購が国有企業化されることで、負担を軽くすることができるというメリットもある。恒大集団への無理な出資をさせられてきたことを考慮した負担軽減策の意味合いもあるだろう。

だが、張近東氏からすれば、自分の育てたいビジネスがこれによって自分の手から切り離され、国家の統制の中で思ったような展開が今後望めなくなるのは無念であるのは間違いない。

習近平は民間企業にも国有企業同様の従順さを求めている。すなわち、中国共産党の路線にすべて従うような動きである。今回は蘇寧易購のみの国有化であるが、これが蘇寧電気などにも波及していくのはおそらく避けられない。こうして民間企業特有の活力は、中国経済から消えていく運命にある。

習近平が権力構造を固めてきてからは、国有企業の領域が拡大し、民有企業の勢力が削がれている「国進民退」の流れが明白になってきた。中国経済が急激に伸びた改革開放時代と真逆の経済がどんどんと進められ、毛沢東時代への回帰が強まっている。これが中国経済の力をどんどん奪っていくのは間違いない。

より詳細な中身については、私の近著「それでも習近平が中国経済を崩壊させる」(3月12日発売開始)を御覧いただきたい。ぜひご購入ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4898318347/


 
 
 
ぜひとも無料のメルマガの登録もお願いしたい。(このブログ記事の下↓に登録フォームあり)

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いNBCします!

www.nikkei.comの記事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM257A60V20C21A2000000/

それでも習近平が中国経済を崩壊させる
https://www.amazon.co.jp/dp/4898318347/

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 韓国の本当の仮想敵国は日本 これを前提に日本の国防を再構築しよう
  2. TSMCの日本投資は大きなチャンス! 反対論者は日台離反工作に乗せられていないか…
  3. 尖閣諸島の危機的な状況に目を覚ませ!
  4. インドで爆発するコロナ感染! 冷淡で信頼を失ったバイデン政権!(朝香 豊)
  5. 橋本聖子や山下泰裕の派遣でお茶を濁すようなことをするな! 北京オリンピックでの対…

関連記事

  1. 経済

    ウイグルの強制労働で生産された綿を、日本企業が使用か?(朝香 豊)

    日本の無印良品とユニクロは、中国の新疆ウイグル自治区で綿を調達…

  2. 安全保障

    台湾の国防能力の大幅強化! 米、台湾への1900億円の武器売却!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!アメ…

  3. 中国

    中国で末端の行政単位に行政執法権付与の愚策! 追い詰められた中国共産党!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!日本…

  4. 安全保障

    台湾のTSMCがファーウェイからの受注を停止! 中国に大打撃!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!半導…

  5. 安全保障

    独メルケル党で分裂表面化! 党首が辞任表明!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!ドイ…

  6. 人権・民主主義

    中国の公立小中学校、外国の教材が使用禁止に! 思想統制さらに強化!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 人権・民主主義

    香港で反体制派に対する暴力が頻発! 暴力で萎縮させる路線か? (朝香 豊)
  2. 安全保障

    武漢ウイルス研究所に対する疑惑が再燃! 駐中米大使館が危険性を事前に指摘!(朝香…
  3. 安全保障

    コロナ調査要求に対して、中国が豪州を恫喝! 豪州ははねのける! (朝香 豊)
  4. 安全保障

    西側企業・国家機関内部に中共支部! 195万人の中共党員データがリーク!(朝香 …
  5. 安全保障

    もうこれ以上、静かにしてはいられない! 文在寅政権に対して、アメリカは怒りを隠さ…
PAGE TOP