今回中国南部を襲った大水害の被害は甚大に思えるが、それでも最悪の事態は避けられていると冷静に見ておく必要もあるんだなと、人民網(人民日報の電子版)を見ながら思っている。
人民日報を信じるなんて朝香らしくないと言われそうだが、事実を見る場合には感情を抑えて冷静に見るべきだ。
写真は武漢の様子を撮したものだ。流れている川は長江(揚子江)だ。
普段は遊歩道などになっている堤防の内側は、増水によって満水に近い状態になっている。
堤防の内側に建てられている建物はほとんど水没していて、天井しか見えないくらいになっている。
だが、堤防上に築かれた道路上には、普通に車が走っている。
したがって、堤防の外に水が溢れる事態にはなっていない。
これは武漢の中心部には大した被害が生じていないことを意味する。
「いやいや、武漢が水没している動画だって出回っているじゃないか」という人もいるだろう。
それも確かで、水没しているところもある。
だが、中国の「市」は日本とは比較にならないくらいに大きいから、日本人は勘違いを起こしやすいというところもあるようだ。
調べてみたら、武漢市の面積は8000平方キロを超えていて、だいたい兵庫県の大きさに匹敵することがわかった。
つまり、兵庫県の中のどこかが水没しているようなイメージでも、「武漢市は水没した」という話になってしまうのだ。
ちなみに重慶市はもっともっと大きく、実は北海道よりも広い。
重慶で深刻な水害が発生したと言っても、それは重慶の中心部が水没したという話とは違うわけだ。
中国官製メディアは、今年の中国南部の洪水は大したことはなく、インターネット技術の発達で市民が洪水の情報を容易に得られているために、被害が深刻になっているという錯覚を起こしているのだと報道している。
被害が激しいとされる武漢市にも軍隊の災害派遣が行われていないのは、被害が軽微である証拠だとした。
一見すると「ふざけるな!」と言いたくなる報道だが、それでもこれが100%フェイクだと言えないところもある。
もちろん中国メディアが信用できるという話ではない。
死者141人など、報じている被害額は明らかに過小だ。
それでも工業団地が浸水したという話は出ていないし、そのような動画も出回っていない。
理解しておきたいのは、これで中国の産業力の基盤が失われるような事態にはなっていないというところだ。
中国を見くびってはならない。
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ネタ元の大紀元時報の記事
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ネタ元の人民網の記事
http://j.people.com.cn/n3/2020/0715/c94638-9710839.html
画像は人民網の記事から(武漢市の様子)
http://j.people.com.cn/NMediaFile/2020/0715/FOREIGN202007151536000572410836700.jpg
http://j.people.com.cn/NMediaFile/2020/0715/FOREIGN202007151536000276420594170.jpg
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