今回の新型コロナウイルスの騒動を通じて、素人考えと実際との間には大きな落差があるんだなということに、様々気づかせてもらえました。
その中の1つとして、PCR検査について、私が理解したことを伝えさせてください。
但し、私は文系人間であって、間違った理解をしているところがまだまだある可能性も否定できないので、そういう点があったら教えて下さい。
新型コロナウイルスの場合には、PCR法の検査結果は、信頼性があまり高くありません。
実際には3〜4割程度と見たほうがよいようです。
偽陰性(本当は感染しているのに、感染していないと判断されるケース)もあれば、偽陽性(本当は感染していないのに、感染していると判断されるケース)も、かなりの確率であります。
そしてこれは、検査する人の腕の善し悪しによって決まるというよりも、新型肺炎をPCR法で見つけようとしてもなかなか難しいという現実から来ています。
うまく検索できないのは、
1)そもそも感染初期で、検出可能なほどウイルスが増殖していないので、偽陰性として判定されてしまうというのもありますが、
2)肺の奥に吸い込まれたウイルスがそこで感染して増殖しても、鼻や喉にはウイルスがいないために偽陰性となることもあります。
また、
3)検体がなんらかのアクシデントで偶然汚染されることによって、誤って陽性と判断されてしまうという偽陽性もあります。
さらに、
4)鼻の穴や咽の奥の表面にウイルスがいても、そのウイルスがまさに表面にいるだけであって、細胞の中に入って活動を行っていない状態のために、偽陽性となる場合もあります。
この4)のケースがいわゆる不顕性感染というやつで、検査上は「感染」していても、実際にはウイルスの感染が起こっていないので、ピンピンしているということになります。(感染程度が軽く、本人が症状を自覚していないというケースもあるようですが。)
PCR法自体の感度はとても高いので、鼻の穴や咽の奥の表面を拭った時にそこにウイルスがいるのであれば、うまく検出できることが多いようです。
ですが、そのため、感染を起こせるだけの量のウイルスがそこには存在していないという場合でも、感染しているかのように検査結果として出てしまうということが、普通に起こりえるわけです。
さて、陰性の人はたいてい、肺の中だけでなく、鼻の穴にも喉の奥にも新型コロナウイルスがいないのが普通ですから、陰性として検出されることが多いということが言えます。
一方、症例的に見て明らかに陽性だろうと思っていても、検査の結果として陽性だと判断できるケースは意外と低いということになります。
武漢でこの新型コロナウイルスについての告発を行い、そのために拘束され、後に亡くなった李文亮というお医者さんがいました。
彼は1月8日に発症し、10日には集中治療室に入るほど病状が悪化したにも関わらず、彼に陽性反応が出たのは1月30日になってのことで、その間に何度も検査を行いながら、ずっと陰性の判断ばかりが続いていたという話がありました。
この話を知った時には、中国の医療技術水準はまだまだで、その結果として陽性であるべき人が陰性として判断されているんだろうなと、勝手に思っていましたが、それは私の完全な勘違いだったようです。
彼は肺の中では感染がどんどん進行していたけれども、そのウイルスが喉や鼻に飛んでくることがなかったために、ずっと検査で「陰性」が出続けたと理解すべきなのでしょう。
さて、ここで1つのシミュレーションをしてみましょう。
ダイヤモンド・プリンセス号のケースでは、だいたい20%くらいの人が検査結果として「陽性」でしたよね。
その状態で偽陽性や偽陰性がどのくらい発生するのか、計算してみようと思います。
前提として、本当に感染していて陽性の人の中で、きちんと「陽性」として検出される人の割合が、40%だとします。
同様に、本当に感染していなくて陰性の人が「陰性」として検出される人の割合が95%だとします。(陰性の人が「陰性」として検出される割合は高かったですよね。)
この状態で計算してみたら、
1)実際に陽性で、検査結果でも陽性として検出される人は17%
2)実際には陰性なのに、検査結果では陽性として検出される人は3%(偽陽性)
3)実際には陽性なのに、検査結果では陰性として検出される人は26%(偽陰性)
4)実際に陰性で、検査結果でも陰性として検出される人は54%
という結果になりました。(数値はだいたいそのくらいになるというイメージで取ってください。)
この計算結果からは、検査結果として隔離される人(17%+3%=20%)のうち3/20は偽陽性だということになり、隔離された人たち(13%+7%=20%)を超える偽陰性(26%)が存在するということになります。
こうなると、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを確認するのに、膨大な時間とコストと危険(検査官が感染するリスクがある)をかけてPCR法を用いて診断するのは、かなり非現実的だということがわかります。
検査結果として陽性が出現しても、それは偽陽性である確率も高く、そんなことで右往左往して事業所全体を閉鎖するとか、学校を休校にするようなことが当たり前になると、私たちの社会活動を不当に制約することになります。
PCR法であれ、簡易キットであれ、その精度はあまり信頼が置けないものであるので、これに依拠して私たちが行動すると、無用に振り回されることになります。
とすれば、しんどい状態が続いた時にのみ、丁寧に問診を行い、レントゲンやCTで肺の画像を見たりして、感染の疑いがあるかどうかの判断を下してから対処したほうが、現実的だということになります。
この点で、PCR法の結果に信頼を置かないやり方の方がむしろ正しく、PCRの検査を積極的に行わない日本政府の方針は、間違ってはいないということになるかと思います。
但し、こういう点での説明を、国民にしっかりとする努力を政府が全く行っていないのは、本当に残念です。
内容をわかりやすく伝えることを専門とする広報官をきちんと育てるというのが、日本政府の課題ではないかと思いました。
さて、抗インフルエンザ薬としてすでに備蓄してある「アビガン」ですが、よく調べてみると、副作用が割と多く出る劇薬であることがわかりました。
軽度のものを含めれば、20%くらいの人に副作用が出るとの結果が蓄積されています。
また、これまでの臨床例が少ないので、思いがけない副作用が出る可能性もあります。
そういう点で、投与できる人とできない人の区別は慎重でなければならないようです。
抗インフルエンザ薬としても、副作用の大きさから、タミフルなどが効かない時の最後の手段として備蓄されていて、私たちに馴染みがないのは、そういう事情があるからだということがわかりました。
なお、耐性ウイルスが発生することはなさそうで、薬としての効力は高いことが期待されるようです。
このように、慎重な使い方が求められるけれども、最後の砦としてはアビガンがあるというのは、私たちとしては心強いのではないかと思いました。
日本政府はこうした考えに基づいて、この新型コロナウイルスに対処していくのだということを、国民にも世界にもしっかりと伝えるべきではないのか・・・そんなことを思いました。
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