中国では深刻な水害が発生しているのは、よく知られた通りだ。
湖北省にある恩施市では、浄水場に水を引き込む河川が山崩れによってせき止められる事態になった。
浄水場に被害が生じたと報じられているので、その後堰き止められた水が土石流となって浄水場を襲い、浄水場自体が大きなダメージを負ったのかもしれない。
いずれにせよ、このせいで水道が止まってしまい、恩施市は給水車で市民に水を供給することになった。
ところが到着した給水車には「吸糞車」と表記されていた。
「吸糞車」とは、「糞を吸い込む車」つまり「バキュームカー」のことだ。
市が用意できる給水車だけでは数が足りないということなのか、「バキュームカー」を給水車に変えて市民サービスを提供したわけだ。
煮沸などをすれば実用には問題ないのかもしれないが、「バキュームカー」による給水を受ける市民の感情は複雑だろう。
「バキュームカー」による給水を拒否して、井戸に水を求める人たちも多くいるが、中国では地下水の汚染も進んでいるので、飲食用にはなかなか使えない。
飲食用にはボトルウォーターを購入したいのだが、スーパーマーケットが水没して、ボトルウォーターの購入もなかなか大変な事態に陥っているようだ。
被害があまりに深刻で広範囲に及び、「バキュームカー」でも駆り出さないとどうにもならない状況だったのかもしれないから、表面的な批判はしにくいところではある。
ただ、武漢市が都市封鎖された時に、住民たちへの食肉配布にゴミ収集車が使われたことを思い出せば、その程度の人権意識だったのではと思わずにはいられない。
中国に生まれなくて本当によかったと思う。
このブログの下の方には、これを報じる動画を貼り付けておいたので、ぜひご覧頂きたい。
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「バキュームカーで給水」の動画
ネタ元のNTDTVの記事
https://www.ntdtv.jp/2020/07/44460/
NTDのYouTubeのサムネイルからの引用画像（バキュームカーで給水）
https://i.ytimg.com/vi/j_qucqeXHIU/maxresdefault.jpg
「バンコクジジイのたわ言」ブログからの引用画像（河川の堰き止め）
https://stat.ameba.jp/user_images/20200724/12/bangkokoyaji/ef/04/j/o0620035614793483757.jpg?caw=800
NTDのYouTubeのサムネイルからの引用画像（吸糞車）
https://i.ytimg.com/vi/acYUHAgYkzc/maxresdefault.jpg
FNNからの引用画像（水没する町）
https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/1200wm/img_ff8a2eded9b0955990414eef37303c73687154.png
「ロハス商店」ブログからの引用画像（ゴミ収集車で食肉配布）
https://stat.ameba.jp/user_images/20200312/11/glohas/45/1f/j/o0634035014726795320.jpg?caw=800
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