YouTubeの「WiLL増刊号」の方に登場させてもらいましたが、コメント欄は非難の嵐で、「何でこんな奴を登場させるんだ!」みたいな意見が多く出ていました。
Facebookの友だちで、日頃私の言論をよく見ている皆さんでも、竹中平蔵氏と菅総理との関係について私が何かをごまかしているように感じた方も多いようで、WiLL増刊号に登場したとの投稿をアップしても、「おめでとう」といったコメントはあまりありませんでした。
1回くらい説明しても多分わかってもらえないでしょうが、私の考える竹中平蔵論を説明します。
私たちが目指すべき社会は、より効率的で、より便利で、より安全で、より豊かな社会であるはずです。
何かあるたびにいちいち役所に出かけて手続きしなくても、ネットで全て処理できたらいいのに…と思ったことがある人も多いでしょう。
公務員がどう見ても効率的に仕事をしているとは思えず、半分もいればいいんじゃないかと思ったことのある人も多いでしょう。
こういうおかしな部分を改革していくというのは、私は当然やるべきだという立場です。
公務員も弱者であると認定して、その既得権を守っていくというのは、私は正しいあり方だとは思っていません。
公務員に限らず、より良き日本に変えていくのに「構造改革」を行うのは私は必要だと思っています。
この立場を「新自由主義」というのであれば、私は「新自由主義」です。
そして、この点ではもちろん竹中平蔵氏も同じであり、さらに言えば、菅総理も安倍前総理も「新自由主義」だということになります。
どうして安倍さんが竹中さんと仲がいいのか不思議に思われている方がいますが、こういう点では同じ思いを持っているのだと理解すれば、つながりが見えるのではないでしょうか。
WiLL増刊号で「菅総理と竹中平蔵氏の親和性が高い」と評価したのはこういうところです。
ただし、私は竹中平蔵氏を経済学者としては全くと言っていいほど評価していないです。
彼は金融政策に傾きすぎて、財政政策を軽視していました。
消費税増税というブレーキには一応反対したものの、プライマリーバランスにこだわった緊縮財政政策を展開しました。
完全失業率について過去の平均から割り出すという実におかしな理論を持ち出して、本当の完全失業率を無視する議論を展開し、それによって自己の議論を正当化しました。
外需頼りでの日本の経済成長は考えても、内需を深掘りするという方向性は取りませんでした。
竹中平蔵氏は経済学者ではありますが、端的に言ってその経済理論はダメダメです。
そして竹中平蔵氏は、パソナという人材派遣会社の会長をやりながら、派遣労働者を増やすような法改正を推進しました。
これは特定企業・業界を不当に儲けさせる「レントシーキング」と見なされても仕方のない話です。
それでも公務員制度改革を含め、非効率な日本を正していくという方向性は私は全面的に正しいと思っています。
それを目指す菅総理も支持しています。
ですが、竹中平蔵氏の誤った経済理論からは脱却してもらわないといけないと考えます。
それで、菅総理について、マクロ経済政策には弱いところがあり、財政政策をしっかり行って痛みが出ても吸収できるようにした上で、構造改革に取り組んでもらいたいと話したわけです。
それでも「構造改革=絶対悪」だと思い込んでいる方には、私の主張は届かないと思いますが、これが私の考え方です。
端的に言いますが、いわゆる「保守派」の言論の中にも左翼的な考え方はいろんな方面から入ってきます。
そうした左翼的な考え方は弱者保護的で情緒をくすぐる色彩があるので、共感されやすいところがあります。
陰謀論的に特定人物を「敵」認定して、「アイツと戦わないといけない!」的な議論が展開されると、強く団結しやすい傾向も人間にはあります。
そこに絡め取られていないかと時に自分を冷静に振り返ることも、時には大切だと思います。
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東洋経済オンラインからの引用画像(竹中平蔵氏)https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/570/img_fba708a97bb9818de9af44114c27454d153409.jpg
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