安全保障

看過できない鳩山由紀夫の発言! 外患誘致罪も考えるべき!(朝香 豊)


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鳩山由紀夫氏の中国のテレビに出演しての問題発言が発掘された。

言葉通りではないが、まとめると以下のような話だ。

「偉くなるとこうべをたれなくなるのが昨今の日本の現状である。これは直さなければならないと思う。習近平主席が語った「万里の長城は国を守るためのものであって、攻めるためのものではない。自分達のDNAには決して侵略というDNAはない。大国になったとしても覇権は求めない。特に周辺諸国と仲良くしたい」という言葉を信じている」

鳩山氏は「言葉」と「事実」を区別できないようだ。

日本は20年にわたる高度経済成長を経て、既に1970年代には世界の工場として経済的な繁栄を謳歌していた。この時に中国は文化大革命で傷つき、普通に食べていくことさえなかなかままならない国であった。当時の日本と中国の国力差は圧倒的であった。だが、中国に渡った日本の要人たちは口々に過去の戦争の歴史を振り返って、中国への謝罪の言葉を述べていた。毛沢東が、日本軍がいてくれたから自分たちは中国で天下を取れたのだから、謝る必要はないと何度言っても、日本側はこうべをたれ続けたのである。相手より遥かに偉くなったから相手を見下すような姿勢を、日本人は行っただろうか。

1980年代後半のバブル期を頂点として、日本の経済はその後横ばいを続けている。1997年の消費税増税以降はその停滞ぶりはより明瞭になった。その後日本は特に「偉く」などなっていないだろう。むしろ世界経済における日本のプレゼンスは、かつての18%から6%程度にまでどんどん落ち込み、むしろ自信をどんどん失ってきている。

さて、中華人民共和国が正式に成立したのは1949年のことだが、中国のチベット侵攻は1948年からすでに始まっている。1950年から51年にかけて、中央チベットを攻略・征服して、完全にチベットを自国領に組み込んだ。ウイグルについてはその過程はかなり複雑だが、最終的には1949年10月から1950年春にかけて人民解放軍が展開して占領したことを忘れるべきではない。さて、これらは侵略ではないのか。

こうした例は他にも数多くある。中国は弱小国のブータンの領内に勝手に道路や中国人集落を建設し、事実上中国領として扱うことを平然とやってのけた。インドとの間の国境紛争も長らく続いている。ベトナムとも中越紛争を引き起こした。南シナ海では「九段線」という、あまりにも身勝手な主張を行い、多くの岩礁を埋め立てて軍事拠点化を推し進めた。これらも侵略ではないのか。

そもそも中国が国防のために万里の長城を築いたのが自分たちのDNAだというなら、万里の長城を超えた領有は明らかにおかしいではないか。

この中国の膨張的なあり方に声を上げることが、「偉くなってこうべをたれなくなった」姿勢だと鳩山氏は述べている。

中国が近隣諸国と心から仲良くしたいのであるなら、尖閣諸島に多くの海警局の船を派遣することなどありえないだろう。日本の排他的経済水域の大和堆に大挙して漁船を押しかけさせて、日本漁船が逆に操業から締め出されるような事態を引き起こしたりしないだろう。中国のあまりに横暴なやり方に手を焼いている国ばかりであり、中国を増長させない仕組みこそが大切であるのに、この点について鳩山氏は全く問題視しようとしない。

自分の発言の愚かさにも、今なお平然とこんな自説を説いて回れる日本という国のありがたさにも、鳩山氏は全く気づいていない。他方、習近平の方針にそぐわない発言は、元首相の発言であっても封印されてしまうのが中国という国のあり方である。こうした日本と中国との間の国のあり方の根本的な落差にも、鳩山氏は気が付いていない。だが、ここまで気付かないのは「うっかり」というレベルにないことは明らかだ。

ここまで来ると、外患誘致罪に相当するのではないだろうか。外患誘致罪の疑いで鳩山氏の事情聴取くらいはすべきではないか。事情聴取を通じて、歴史的な事実関係と鳩山氏の発言の落差を本人にしっかり伝えるべきである。
 
 
 
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