経済

アメリカで失業率32%になりうるとFRBが推計! 大恐慌時を超える!(朝香 豊)


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

新型コロナウイルスの感染拡大で、アメリカ国内だけでもすでに数百万人の失業者が生まれているが、FRB(連邦準備制度理事会 アメリカの中央銀行)は、このままの状態で行くと、アメリカの雇用が4700万人減少し、失業率が32.1%に達しかねないとする報告を発表した。

この失業率は1929年から始まった世界大恐慌時の最悪の失業率である24.9%を軽く超える数字だ。

新型コロナウイルスの拡散を防止するために政府が経済活動を止めさせることによって、このような結果が生まれるとしている。

私見では、FRBのこの数字は、当面生じる直接的な失業だけにとどまっていて、経済が縮小することに伴う関連業界への波及などが考慮されていないように思われ、実際にはもっと拡大する可能性すらあるのではないかと思っている。

ともあれ、トランプ政権が歴史上かつてない大型の景気対策を打ったとはいえ、街中で繰り広げられる商業活動がほとんど停止している状況では、その効果はなかなか発揮しにくいのが実際だ。

そしてこれは、アメリカだけの話ではない。

ヨーロッパも同じであり、世界中が同じであり、日本も当然同じことが言える。

傷んだ金融システムだけを何とかすればよかったリーマン・ショック時とは比較にならないくらいのダメージが、経済に加わっていくことになることを、理解してもらいたい。

私が「3密」を避けたり、手洗い・うがいを徹底したり、安全距離をとるなどの処置をきちんとやりながらも、街中に出て経済活動に参加しようと訴えている意味は、こうした認識と関わっている。

小泉構造改革時代に日本の失業率は6%近くにまで跳ね上がり、年間自殺者数は3万5000人ほどになった。

民主党政権から安倍政権に代わってから、年間自殺者数は減少を続け、昨年はついに2万人を割り込んだ。

失業率が10%を超えるような事態になったら、年間自殺者数はいったい何人まで増えるのだろうか。

「命よりも経済のほうが大切」だと思っているから、こういう主張をしているのではなく、「経済を止めると命が救えなくなる」と思っているから、過剰な自粛はやめるべきだと言っているのだ。

何度言っても、わかってもらえない人にはわかってもらえないのだろうが、それでもわかってもらいたいと思っている。

※ 日本再興のために、以下のバナーをポチッとしていただけると助かります。


人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!

ネタ元のNBCニュースの記事
https://www.nbcnews.com/business/economy/coronavirus-job-losses-could-total-47-million-unemployment-rate-may-n1172111
画像はウィキペディアから
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ee/Great_depression.jpg

無料メルマガ

最新情報やプレゼント特典などをメール配信しています!メルマガでのみ公開しているネタあり!今すぐ無料登録しましょう!

ピックアップ記事

  1. 中国が「新型インフラ建設」の大型投資を打ち出す! 西側は勝てるのか?(朝香 豊)…
  2. 持ち込み荷物 X線検査受けずに出国! ゴーン被告!(朝香 豊)
  3. キャリー・ラム行政長官の意味深な発言は、中国政府の思惑に制限をかける狙いかも
  4. N国党の立花氏が脅迫の疑いで事情聴取! 計算ずくか?
  5. 中国の国家発展改革委員会が不動産バブルの維持を断念か? 体制崩壊につながる可能性…

関連記事

  1. 経済

    迷走する「GoToキャンペーン」! 見失いたくない旅行業・観光業の打撃!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!…

  2. 経済

    新型肺炎で、中国は「不可抗力証明書」を発行へ! (朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

  3. 経済

    碧桂園が資金調達に失敗! 不透明度高まる中国の不動産業界!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!中国…

  4. 安全保障

    政府は真剣に電源構成を検討せよ!(松尾 利昭)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!今回…

  5. 経済

    コロナウイルス禍を奇貨として、日本の大改造を行え!(朝香 豊)

    人気ブログランキングへのご協力をよろしくお願いします!新型…

無料メルマガ

おすすめ記事

アーカイブ

  1. 安全保障

    アメリカの要人が相次いで中国を非難! 民主党出身のペロシ下院議長も!(朝香 豊)…
  2. 安全保障

    アメリカがウイグル制裁を発動! 中共幹部に金融制裁、ビザ発給停止!(朝香 豊)
  3. 人権・民主主義

    中国で6歳男児がわずか2週間待ちで肺移植! (朝香 豊)
  4. 経済

    円は1ドル=95円に向かう! ゴールドマン・サックス! 日本は財政出動を!(朝香…
  5. 安全保障

    太陽光・風力導入により懸念される製造業の空洞化 ! 小型原子炉の事業所設置により…
PAGE TOP